第9話

九話
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2021/07/28 16:57


廉side






海人にメッセージを送ってから3時間以上が経った









いつもならすぐ返ってくるのに、









嫌なことが頭の中をぐるぐるとした









そういえば海人、手紙渡してきたな、









今日記念日かなんかやったっけ、?









泣いてたし、…なんも思い出せへん…









とりあえず海人から貰った手紙を読むことにした




















廉へ


廉、いつもそばに居てくれてありがとう。


俺にとって、最高な彼氏で、世界で一番大好きだよ。


俺からしたら廉といる毎日が幸せで、気付いたら笑顔でいれたよ。


そして俺は大切なことを言わなきゃいけません!


それは、今日で俺と廉は恋人終了になってしまうこと。


他のメンバーからの無視や陰口が酷すぎて耐えられ無くなっちゃいました。


自分勝手でごめんなさい。俺は今頃何処かの病院に居て、もういないかもしれません。


でも、俺のことは探さないで。


奏叶くんと幸せになるんだよ。


本当に大好き。愛してるよ。


海人より









所々紙が濡れた跡があって、泣きながら書いたんかなって思うと胸が締め付けられた









📞〜🎶











廉
っ、はい、







マネージャーからの電話にすぐに出た









慌てていたのか息が切れている様子がわかった









マネージャー『海人が、…車にはねられて、〜 病院にいる、すぐこい、』











廉
ん、わかっ、た、…









俺は急いで車に乗って病院へ向かった





















〜 in 病院 〜









廉
海人っ!!









マネージャー『遅い、…』









何個も点滴を付けられ、酸素マスクまで付けられて、頭や腕、足には包帯、そして、眠っている海人の姿があった。









俺は言葉が出なかった。











廉
…、








マネージャー『他のメンバーにも電話しとくから、ここに居て、』










廉
…、おん、








あいつらが来るわけない、









いや、来ないで欲しい、









廉
海人、








海人の手を握っても、握り返されないのは当たり前なのに、涙が出てきそうになった










廉
っ、ごめんな、守れなくてごめん、


.
紫 耀
紫 耀
…あ、廉居たんだ。


.
廉
っ、もう辞めろ、…海人に近付くな、


.
紫 耀
紫 耀
ねぇ、点滴ってさ、


.
紫 耀
紫 耀
一つくらい外しても、大丈夫だよね?笑


.
廉
おい、紫耀、


.
紫 耀
紫 耀
こんなに付けられてるんだからさ、笑









そう言いながら紫耀はひとつ点滴を外した












廉
っざけんな!!







俺は紫耀の胸ぐらを掴み涙目になりながらそういった











紫 耀
紫 耀
なんでそんなに必死なんだよ。笑


.
勇 太
勇 太
外まで聞こえてるよー笑


.
優 太
優 太
どうした?喧嘩?


.
奏 叶
奏 叶
…、廉くん、


.
廉
…そもそも、奏叶が居るから、


.
勇 太
勇 太
奏叶のせいにすんの?










マネージャー『辞めろ、…喧嘩すんな。』









マネージャー『廉以外のメンバー全員でてけ。』











廉
…、海人の点滴、紫耀に外されてっ、









マネージャー『廉、落ち着いて、』











廉
落ち着けるわけないやん、!!


.
廉
もう俺、海人が居ないのなんてっ、…









俺は涙を零して海人の手を強く握った









マネージャー『海人は完治するまで活動休止させる。廉、お前はどうする、』













廉
俺も活動休止する、


.
廉
海人が目を覚ますまでそばにいたい、










マネージャー『…分かった、海人のことは頼んだからな、』









そう言われて。何日たったことだろう…









海人は未だに目を覚ましてない。









一週間…二週間…そんなんじゃない、何ヶ月、の方が正確やな、












廉
海人、…俺なんも出来なくてごめん、









その時、海人の手が動いた













廉
…海人?


.
海 人
海 人
…。











眠ったままで、返事もない。でも、海人の手は確かに動いた。











廉
早く目覚まして、海人っ、…
















強く手を握っていたら、海人が目を覚ました

























to be continued





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