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二人だけの楽屋でなんとなく廉に聞いた
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…あーあ、、俺の廉がっ、…
俺の事を心配そうに見詰められ、思わず目を逸らした
俺は楽屋を出た時、誰かとぶつかった
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廉、もう俺無理だよ…
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〜 テレビ番組 〜
司会『全員仲がいいそうで、』
…嘘つき…、俺、喋りたくない、
司会『どうでしたか?海人さん、楽しかったですか?笑』
頭が痛い、早く終わんないかな、…
一人の方が…楽に感じる…
司会『逆に最近元気がないな、というメンバーは居ますか?』
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司会『…と言われてますが、どうですか?』
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俺と廉が付き合ってんの、知ってるくせに、
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見つめあって笑って、…、
俺にあんな笑わないじゃん、嫉妬でおかしくなりそう、
〜 撮影終了後 〜
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わざと聞こえるように話してるよね、
もう限界かもしれない、
廉に手紙を渡して、溢れそうな涙を抑えて伝えたい事を言おうとした
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俺は廉に、おそらく『最後』になるハグをした
長いハグを終えて廉の顔をハッキリと見た
…これ以上は怪しまれちゃうから、もう離れなきゃ、
いつもは電車で帰るけど、今日は歩いて帰ることにした
後ろから速いスピードでくる車が来るのがわかった
ちょうど良かった、
俺は道路に飛び出し、覚悟を決めた
廉『海人、今どこ?』
to be continued
編集部コメント
引きこもりのおじさんと真面目な女子高生という組み合わせがユニーク。コンテストテーマである「タイムカプセル」が、世代の違う二人をつなぎ、物語を進めるアイテムとして存在感を発揮しています。<br />登場人物が自分の過去と向き合い、未来に向かって成長していく過程が丁寧な構成で描かれていました。