第27話

どくさいスイッチ・2【みや】
1,217
2018/03/13 09:44
今日は休日。


外に出るのもなんかめんどくて家にいる。




ピンポーン




そろそろだと思った。
みや
はいはい、今出るよ
俺はドアを開けた。


テオくんが立っていた。
みや
まあ入れよ
テオくん
うん、さんきゅ
俺はテオくんを家に入れた。

そしていつも通り俺の部屋へ向かって
俺は台所でお茶を準備する。

そして部屋に行く。


みや
で、今日はどんな?
テオくん
………また喧嘩しちゃった
みや
またぁ?まあ、だとは思ってたけど……
テオくん
最近喧嘩ばっかしてる……はぁ……………
みや
で、今日はどんな喧嘩したの?
テオくんは腕の中に顔を埋め、

ため息をついた。
テオくん
……動画撮影でさ、意見が違って……
みや
それだけで!?
最近、じんたんとテオくんは喧嘩ばかりしてる。


なんか、しょーもないことで喧嘩すんなぁ。

カップルになるとそんなことでも喧嘩すんのかな?




毎日のようにテオくんは俺の家にこうやって相談に来る。

その度に俺はアドバイスする。

ルーティンみたいなものになってきたな、だんだん……
テオくん
………じんたんさ、今日なんかめっちゃ怒ってて、
もう俺のこと好きじゃないのかなぁ………
言葉も出なかった。


ネガティブなテオくん初めて見た。

相談の時だってこんなにはならなかった。


今日は相当ヤバかったんだな。


………しゃーない、あれを使うか。

テオくん
……みや、どーした?
みや
待ってて
俺はクローゼットを開け、
中を物色し始めた。


確かここに……ああ、あったあった。



俺はあるものを取り出し、テオくんに見せた。
テオくん
なに、これ?
みや
"どくさいスイッチ"だよ
テオくん
は?
みや
どくさいスイッチってのは、嫌いな人でも誰でも消せる道具
『○○』って名前を言いながらスイッチを押すと
その名前を言われたやつはこの世から存在ごと消される
テオくん
なんで、そんなん持ってんの?
みや
拾った
それはホント。



でも、存在ごと消されるってのは嘘。

存在ごと消されるんじゃなくて、

そのどくさいスイッチのマスター(本当の持ち主みたいなもの)と
人を消した独裁者のふたりだけが

消えた人のいない"パラレルワールド"へ行く。


そしてその独裁者はその人が『世界から存在を消した』
と錯覚する。



ってな感じ。




わかんなかったらWikipediaを見てくれ!
テオくん
それを、どう使うの?
みや
じんたんに使わせる
テオくん
はぁ?
みや
だーかーらー、理解力ないなーまったく……
じんたんはきっとテオくんを消すよ、多分
それでテオくんのいない世界でじんたんがなにも変化なかったら好きじゃない
もしもなんか変化があったら好き
それを確かめる
テオくん
じゃあ俺は死ねってか?やだよ〜
みや
大丈夫大丈夫、戻せるから
テオくん
あ、戻せんの?
そう、どくさいスイッチってのは消した人を戻せる。


正確には俺とじんたんが元の世界に戻るってこと。

じんたんが反省?したら俺は自由自在に戻すことが出来る。
みや
じゃあ俺、じんたんにバレないようにあげてくるわ
テオくん
うん


俺はじんたんにバレんようにおいてきた。



案の定、じんたんは拾った。

作戦実行だ!





さて、じんたんはテオくんを消すか?

まあ、消さなかったらもう許してるってことだけど……



じんたん
テオくんなんか、消えちゃえ……
ほわぁぁあぁぁああ!?


消したぞ!相当怒ってんだな、きっと。


まあ、それはそれでいんだけど〜。



さぁて、どうなるかな?





俺は一瞬にしてテオくんのいないパラレルワールドへとじんたんと行った。

じんたんは気付いていない。



気付くわけない。









どうやらパラレルワールドでは俺とじんたんでスカイピースの活動をしているらしい。


だから俺はテオくんの部屋を自分の部屋のように演じた。




その後、俺は帰った………


とじんたんに思わせて実は俺、スカイハウスにずっと隠れてた。



隠れんの大変だったんだぞ!!




まあ、そんなことはどーでもいい。








そしたらじんたんはなぜかひとりでホラー映画を見ていた。


怖いのとか嫌いなのに、なんでだー?


テレビ
う"う"あ"あ"あ"!!!
じんたん
うわぁ!?!?
みや
……っ!?
急にテレビとじんたんが叫んだからビクッた……


幸い、じんたんは気付かなかった。



じんたんはその後、映画を見るのをやめてご飯を作っていた。




すんげぇうまそうなんだけど………

てか腹減った。


ずっと隠れてるからな。



すんっごくうまそうなのに、じんたんは悲しそうな顔だった。

寂しのかな?






食べ終わったあと、じんたんは風呂へ行った。


思ったより早く出てきた。




じんたんはすぐに寝た。

いつもなら起きてる時間なのに。




俺は静かに隠れていた場所から出て、

じんたんの部屋のドアをそ〜っと開けた。


じんたんはソファーで寝ていた。




………いや?起きてるぞ?

じんたん
……うっ、ひっく、ぇう
じんたんは急に泣き出した。



…………て、ことは

じんたんはテオくんのことが好きってことでいーよね?


いつもとなんか様子違うし。

泣いてるし。



そろそろ元の世界に戻すかな。





俺はまた一瞬にして元の世界に戻した。


テオくんはスカイハウスにいた。



元の世界だともう戻ってたのか。



俺はテオくんに目で合図した。




テオくんはそっとじんたんに駆け寄り、

後から抱きしめた。



じんたん
テ、テオくんっ……俺
テオくん
大丈夫だよ、俺はどこにも行かないから
かっけぇ一言だ!!


俺も言ってみたいよ、そんなセリフ。





俺はそんなふたりを見届けてスカイハウスを出た。











どくさいスイッチを片手に。








ー ー ー ー ー ー ー ー ー ー ー ー ー ー ー ー ー ー ー ー ー ー






かるらー
かるらー
はぁい!みやの説明でも意味わかんなかったよね?
でも最後まで読んでくれてありがとうううう!!!
こんなゴミ小説でも読んでくれる人がいる………
感謝だ〜


要するに、


みやが本当のどくさいスイッチの持ち主、『マスター』で

じんたんが仮の持ち主。


とゆうことはじんたんが独裁者。


じんたんはみやがマスターだということは知らない。





じんたんが『テオくん』と言ってこの世からテオくんの存在を消す。

正確にはみやが自分とじんたんをテオくんの存在が元から無いパラレルワールドと言う『異世界』へと移動する。


じんたんは存在を消したと錯覚する。



それでみやはいつでも自由自在に元の世界に戻すことが出来る。



じんたんは自由自在に戻したりは出来ない。






という感じですね。


これでも訳分からない人はWikipediaとかで調べてね☆

プリ小説オーディオドラマ