今日は休日。
外に出るのもなんかめんどくて家にいる。
ピンポーン
そろそろだと思った。
俺はドアを開けた。
テオくんが立っていた。
俺はテオくんを家に入れた。
そしていつも通り俺の部屋へ向かって
俺は台所でお茶を準備する。
そして部屋に行く。
テオくんは腕の中に顔を埋め、
ため息をついた。
最近、じんたんとテオくんは喧嘩ばかりしてる。
なんか、しょーもないことで喧嘩すんなぁ。
カップルになるとそんなことでも喧嘩すんのかな?
毎日のようにテオくんは俺の家にこうやって相談に来る。
その度に俺はアドバイスする。
ルーティンみたいなものになってきたな、だんだん……
言葉も出なかった。
ネガティブなテオくん初めて見た。
相談の時だってこんなにはならなかった。
今日は相当ヤバかったんだな。
………しゃーない、あれを使うか。
俺はクローゼットを開け、
中を物色し始めた。
確かここに……ああ、あったあった。
俺はあるものを取り出し、テオくんに見せた。
それはホント。
でも、存在ごと消されるってのは嘘。
存在ごと消されるんじゃなくて、
そのどくさいスイッチのマスター(本当の持ち主みたいなもの)と
人を消した独裁者のふたりだけが
消えた人のいない"パラレルワールド"へ行く。
そしてその独裁者はその人が『世界から存在を消した』
と錯覚する。
ってな感じ。
わかんなかったらWikipediaを見てくれ!
そう、どくさいスイッチってのは消した人を戻せる。
正確には俺とじんたんが元の世界に戻るってこと。
じんたんが反省?したら俺は自由自在に戻すことが出来る。
俺はじんたんにバレんようにおいてきた。
案の定、じんたんは拾った。
作戦実行だ!
さて、じんたんはテオくんを消すか?
まあ、消さなかったらもう許してるってことだけど……
ほわぁぁあぁぁああ!?
消したぞ!相当怒ってんだな、きっと。
まあ、それはそれでいんだけど〜。
さぁて、どうなるかな?
俺は一瞬にしてテオくんのいないパラレルワールドへとじんたんと行った。
じんたんは気付いていない。
気付くわけない。
どうやらパラレルワールドでは俺とじんたんでスカイピースの活動をしているらしい。
だから俺はテオくんの部屋を自分の部屋のように演じた。
その後、俺は帰った………
とじんたんに思わせて実は俺、スカイハウスにずっと隠れてた。
隠れんの大変だったんだぞ!!
まあ、そんなことはどーでもいい。
そしたらじんたんはなぜかひとりでホラー映画を見ていた。
怖いのとか嫌いなのに、なんでだー?
急にテレビとじんたんが叫んだからビクッた……
幸い、じんたんは気付かなかった。
じんたんはその後、映画を見るのをやめてご飯を作っていた。
すんげぇうまそうなんだけど………
てか腹減った。
ずっと隠れてるからな。
すんっごくうまそうなのに、じんたんは悲しそうな顔だった。
寂しのかな?
食べ終わったあと、じんたんは風呂へ行った。
思ったより早く出てきた。
じんたんはすぐに寝た。
いつもなら起きてる時間なのに。
俺は静かに隠れていた場所から出て、
じんたんの部屋のドアをそ〜っと開けた。
じんたんはソファーで寝ていた。
………いや?起きてるぞ?
じんたんは急に泣き出した。
…………て、ことは
じんたんはテオくんのことが好きってことでいーよね?
いつもとなんか様子違うし。
泣いてるし。
そろそろ元の世界に戻すかな。
俺はまた一瞬にして元の世界に戻した。
テオくんはスカイハウスにいた。
元の世界だともう戻ってたのか。
俺はテオくんに目で合図した。
テオくんはそっとじんたんに駆け寄り、
後から抱きしめた。
かっけぇ一言だ!!
俺も言ってみたいよ、そんなセリフ。
俺はそんなふたりを見届けてスカイハウスを出た。
どくさいスイッチを片手に。
ー ー ー ー ー ー ー ー ー ー ー ー ー ー ー ー ー ー ー ー ー ー
要するに、
みやが本当のどくさいスイッチの持ち主、『マスター』で
じんたんが仮の持ち主。
とゆうことはじんたんが独裁者。
じんたんはみやがマスターだということは知らない。
じんたんが『テオくん』と言ってこの世からテオくんの存在を消す。
正確にはみやが自分とじんたんをテオくんの存在が元から無いパラレルワールドと言う『異世界』へと移動する。
じんたんは存在を消したと錯覚する。
それでみやはいつでも自由自在に元の世界に戻すことが出来る。
じんたんは自由自在に戻したりは出来ない。
という感じですね。
これでも訳分からない人はWikipediaとかで調べてね☆
編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!