そう言って店主は店の奥へと行った。
ー
昨日はなんとなくスカイハウスにじんたんと泊まった。
まあ、俺は少しでもじんたんと一緒に居たかったから。
じんたんは何となくだろうな。
じんたんはキッチンに向かって行った。
その後ろ姿も愛おしい。
トントンと何かを切る音が聞こえた。
幸せな音だな〜。
へへっと笑ながらじんたんは照れていた。
食べてみるとすごくおいしい。
俺は夢中になって食べていた。
そんな姿を見ながらじんたんは笑っていた。
そうなるとこっちも幸せになって。
永遠に続けばいいのになって。
今日はみやの家。
じんたんのことで相談してもらっている。
毎日のように。
でもみやは嫌な顔せずに聞いてくれる、良い奴だ。
出してくれたジュースを飲みながらみやに色々相談した。
『じんたんにいつかは伝えたいけど、怖いんだよね、この関係が終わっちゃうの…』
『じんたんの朝飯がめちゃめちゃうまくてさ』
『じんたんが俺見てすっごく幸せそうに笑ってた!』
『じんたんが可愛すぎる……』
単なる言いたいことを言ってるだけもあるけど、
みやは笑って聞いてる。
ほんとにいい友達を持ったな、俺。
話していたらみやはいきなり話を切り出した。
俺は聞き返した。
ちゃんと理解出来ていたのに。
みやの顔は至って真剣な顔だった。
" 怖い " と思いながらも聞いた。
その時は理解に時間がかかった。
だって、
じんたんの好きな人が、俺??
テオくんって、俺のことでしょ?
テオくんって人は俺以外にも居るのか?
みやは笑っていた。
嬉しすぎて叫んでしまった。
だって、
両思いなんだよ!?
しかも叶うはずない男同士で。
みやの家を出た。
早くじんたんに会って伝えなきゃって思ったから。
スカイハウスまで走った。
ガチャ
じんたんはスマホから目を俺に向けて笑った。
この笑顔がもうすぐて俺だけのものになる。
そう思うとほんとに嬉しい。
またスマホから目を俺に向けた。
じんたんはOKしてくれる、
じんたんは俺のことが好き、
じんたんと結ばれる。
そう思ってるのに、
伝える時ってほんとに緊張するんだな。
恥ずかしくなった。
顔が赤いのが分かる。
下を向いてしまった。
じんたんは黙り込んだ。
じんたんは優しく言った。
その瞬間、
すごく安心して上を向いた。
『確かにテオくんはかっこいいけどさ…』
『テオくんとは相棒のままがいいな』
じんたんは精一杯フォローしながら色々言って断った。
じんたんは泣きそうな声になって俺に謝った。
じんたんが謝ることないよ、
俺こそごめん。
素直に謝ることさえ出来なくて、
うそうそ!冗談だって!
そんな嘘でさえ付けなくて。
みや、
お前は俺に何がしたかったんだよ。
あの笑顔は作り物だったのかよ。
なあ、
みや──
ー
じんたんがテオくんのことについて相談していた頃だ。
みやはいきなり切り出した。
ものすごく驚いた表情でじんたんは聞き返した。
.
長い間、
沈黙が続いた。
そしたらじんたんは小さく言った。
今にも泣きそうな声で明るく言った。
その姿がほんとに痛々しい。
見ていて泣きそうなくらいだ。
じんたんは『なんだよ』みたいな表情をしながらみやの話を聞いた。
若干下を向きながらじんたんは言った。
じんたんはみやの家を出て、
地図の通りに向かった。
ガチャ
じんたんは恐る恐る入っていった。
店の奥から仮面を被った店主?みたいな人物がやってきた。
じんたんは何か思い出したように言った。
無理なお願いかもしれないと思いながらもそう言った。
すんなり受け付けてくれた。
店主は店の奥へと姿を消した。
そして数時間後、
じんたんの心は他の心に変化した。
もう " テオくん " へと特別な思いは消えていた。
最初からなかったように。
じんたんは笑顔で店を出て行った。
店主は仮面をとった。
.
.
そう言ってみやは笑った。
そしてじんたんにLINEを送った。
『俺の家に来てくれないかな?』
数時間後、
俺の家のピンポンが鳴った。
ごめんね。
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はい、黒幕はみやでしたね☆←
ほんとはみやとの三角関係は書かないつもりだったんですけど、
その方が意外な結末になるかなと思いまして……
こんなお店があったら、世界は平和になるんでしょうかね……←は?
期待を裏切った小説書きたいなって思っただけですぅ!←
まあ、三角関係は嫌いなシュチュではないけど、
ほんっっっとに萌えるシチュではないです。
普通に好きですけどね☆
レアと言いつつ、また書くっていうね……
でも、これ以上みやを悪い人にしたくないので、
三角関係みたいなのはこれからもあまり書きませんね。
推しCPじゃないので。
ラビホーも書きませんね。
てか書けません。
長編のラビホーとかみやとかも読みませね、はい。
ちなみにわいのめっちゃ萌えるシュチュは、
・メンヘラとか病んでるじんたん
・焦らして焦らして苦しめるホーラビ(R18)
・シリアス
・深いお話
かな??
((かなじゃねーよ
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。