第47話

片想い公園のベンチで【じんたん】
911
2018/04/04 12:11
俺はテオくんが好き。

完全な片想い中。




だから今日はテオくんを遊びに誘う予定。


じんたん
ね……
みや
テオくーん、今日遊ばね?
テオくん
ん?いいよー!





公園のふたつのブランコ、



右はテオくん、

左は俺が乗ってた。





そこにみやがやってきて『貸して』と一言。






俺は『いいよ』と言った。

みや
じんたんは?
じんたん
え、お、俺はいいよ
たまにはふたりで楽しんできなよ


二人乗りすることだって出来た。




なのに俺はすぐにブランコをみやに譲った。





テオくんの左にはみやが居る。


いつもは俺のポジションに。

















じんたん
ね、ねぇテオくん
テオくん
なにー?
今日こそは言う、

そう決めた。



引かれてもいい、

嫌われてもいい、

スカイピースがどうなったって、


言わなきゃダメなんだ。



じんたん
あのさ、俺……
かすちゃん
やっ!久しぶり〜!
テオくん
おお!かすちゃ〜ん!おひさー!



滑り台の上にいた俺は、



下にテオくんが居るのを見つけて滑って行こうとした。





でも、


かすちゃんが滑り台の滑る部分を逆走してきて降りられなかった。



かすちゃん
あ、テオくん呼ばれてたよー?
テオくん
まじでぇ!?俺だけ!?
かすちゃん
あ、わたしもだけどねw


かすちゃんは戻ってきて滑り台を滑り、


テオくんと一緒に向こうの方へ遊びに行った。





『やめて』と注意出来たはずなのに。






















テオくんと一緒に乗ったシーソーは、



全然釣り合わなくて……







俺がどうしても下になっちゃうんだ。



体重がどうこうじゃなくて、






テオくんへの想いが重いんだよ。





だからどう足掻いだって上になることはないんだ。



テオくん
じんたん、降りられないよ?
じんたん
あ、ごめん……

俺が降りたらテオくんも降りてくれる。




そう思ったのに………






もち
俺乗っていいー?
テオくん
もちろん!!



テオくんは人気者だから、



すぐに隣を取られちゃう。





もちと乗ったシーソーは釣り合ってて、


ああ、



愛ってそんなに重いものなんだなって………




















次はテオくんはひとりでジャングルジムへと登った。




周りには人がいなくて絶好のチャンス。



俺は急いでジャングルジムに走って行った。







テオくんはジャングルジムのてっぺんにいた。


そして空を眺めていた。




俺がいることに気付いてないみたい。







俺はジャングルジムに手をかけた。



登ろうとした。





したよ。




なのに、









登れなかった。






腕と指に力が入らないんだ。







じんたん
テオくん

声も弱々しくて届かないみたい。








向こうの方からだれか走ってくる。
みや
テオくん!
かすちゃん
わたしも登る〜
もち
待っとけや〜!
3人はスイスイ登っていって、



すぐにてっぺんに着いてしまった。





そして一緒に空を眺めていた。


じんたん
テオくん


俺はまた呟いた。


じんたん
みや、かすちゃん、もち……
ねえ、みんな…………

俺は泣いた。




誰も気付いてくれない。







泣いてるのに、


苦しいのに、


辛くて寂しいのに、




悲しいな。





ねえテオくん………
























俺はベンチに座った。



なんも変哲もないただのベンチ。





じんたん
はぁ……
ため息が出た。

無意識に。






泣きたい。


大声で思いっきり泣きたい。




でも出来ない。




そんな俺を誰も抱きとめてくれないから。






出来るわけない。











テオくん
じんたん



優しい声に俺は顔を上げた。





テオくんが立ってる。

じんたん
テオ、くん……?




確かにテオくんだ。





なんで?



ジャングルジムは?




みやは?




他のみんなは?






いいの?








遊ばなくて。




テオくん公園大好きじゃん。







テオくんは俺の左側に座った。








そしたら向こうから影が走ってくる。
みや
何話してんのー?
かすちゃん
混ぜて混ぜて〜
もち
俺にも聞かせろ〜
まただ。


いつものこと。


当たり前。


日常。




テオくん
ごめんみんな、もう帰って……
みや
え?あ、なんかごめん…
かすちゃん
ごめん、じゃあね
もち
おお、じゃな……


テオくんのその言葉にびっくりした。



いつもなら『いいよ!』と笑顔で答えてくれるのに。




今は真顔で言った。

低めの声だった。






じんたん
テオくんいいの?
テオくん
いい

テオくんは真っ直ぐどこかを見つめながら言った。




話すことないし、

どこを見ればいいのかもわからない。





俺は空を見た。






星が出てきてる。


もうこんな時間なのか。






そう言えばこうやってしずかなじかん、

最近なかったよね。


久しぶりだね、ほんと。





テオくんはどこ見てるの?


わからないな。









じんたん
ねえテオくん、星も出てきたし
そろそろ帰らない?

ほんとに暗くなってきた。



街灯がつき始め、


虫が集っていた。





テオくん
もうちょっとだけ、お願い……
テオくんは俺の手を握りながらそう言った。




澄んだ瞳でそんなこと言われたら、


断れないよ。


じんたん
いいよ








俺は今ベンチにて、テオくんと座ってる。







神様、



この時間がいつまでも続いてください。










テオくん、




俺からもお願いね。












じんたん
この手を、離さないで……








これが精一杯の告白だよ。





遠回しすぎてわからなかったかな?









テオくん
もちろん







テオくんはそう言って、


俺と肩をくっつけて手を絡めさせて離さなかった。









どうやら、





伝わったみたい。













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かるらー
かるらー
ほんとにごめんなさい!!最近じんたん目線しかでてこないの!!
それにこれ、
お風呂でぱって思いついたやつだから雑いよ!
スィスェん!!

あとみんな!知ってる人もいるだろうけど、わいプリ画像デビューやっとしたよ!w
フォローしてあげるよーって人はフォローお願いしまァァす!
あと、春休みが終わるから前ほど更新出来なくなります!
まあ悲しむ人はいないだろうけど。

あと、ぴぃちちゃんとの合作始めたよ!読んでみてね!!

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