無料ケータイ夢小説ならプリ小説 byGMO

第2話

何かの間違いではないか。
今は34分59秒。あと1秒で私は………。

生き返った。というより意識を取り戻した。今、目を開くことができる。口も動かすことができる。だか喋れることができない。喉が渇いているからか。目に見えるものはどこかの天井。病院だと思う。自分の事はしっかりと覚えている。私は……誰?
【キーンコーンカーンコーン…】
すぐ近くの学校のチャイムが聞こえる。
【ダダダダダダダダダ…】
足音が聞こえる。
病院の人
病院の中では走らないでください!
【キキュ!】
松倉翔(まつくらしょう)
ごめんなさい!!!
病院の人
大きな声なのは良いことですけど、ここは『病院』です。他の人の迷惑にもなるので静かにするようにしてください。
夏鷹実羽(かつかみう)
はい。すみませんでした。ほら、翔も。
松倉翔(まつくらしょう)
わたくし、松倉翔は大変迷惑を書けてしまいました。本当にすみませんでした。
【コッコッコッ…】
【ガラガラガラガラ…】
松倉翔(まつくらしょう)
見舞いに来たぞー咲希ー!
夏鷹実羽(かつかみう)
うるさいバカ。
松倉翔(まつくらしょう)
ばかっていうな実羽。オレはオr…
【ガン】
夏鷹実羽(かつかみう)
だからそれがバカなのよ。翔はほんと…。
松倉翔(まつくらしょう)
ん?どうした?
夏鷹実羽(かつかみう)
……i。
松倉翔(まつくらしょう)
え?
夏鷹実羽(かつかみう)
…a希。咲希。咲希!
私の名前を呼ばれた後、ものすごく〈実羽〉という人に身体を揺さぶられられた。



声が出ない。
水をもらおう。


私は手元に置いてあった紙にペンで
〔私に飲み水を下さい。〕と書こうとした。
だが、手が震えて文字が書けない。
結局〔水〕しか書けなかった。
夏鷹実羽(かつかみう)
水?………。翔、飲み水を病院の人からもらって来て。よろしく。
松倉翔(まつくらしょう)
おう!わかった!もらってくるわ!
【コッコッコッコッ…】



【ダダダダダダダ…】
松倉翔(まつくらしょう)
もらって来たー!
夏鷹実羽(かつかみう)
ありがと。ほら咲希。どーぞ!
一口飲んだ。
声は、出るかな?


【ガラガラガラガラ…】
病室のドアが開いた
病院の人
高野咲希さん。大丈夫ですか?
高野咲希(こうのさき)
だ、いしょうぶだとお、もいます。
病院の人
変わって。
はーい。今から検査しますね。
ひと段落の検査を終えた後、ある一言を言われた。
病院の人
何も問題はありませんでした。
ただ…『記憶喪失』ですね。繋がりが強い人ほど忘れてしまうという…
高野咲希(こうのさき)
えっ。
夏鷹実羽(かつかみう)
咲希、私の名前をフルネームで言ってみて。
高野咲希(こうのさき)
冬香美結ちゃん?
夏鷹実羽(かつかみう)
夏鷹実羽。
松倉翔(まつくらしょう)
オレはー?
高野咲希(こうのさき)
松倉翔君。
夏鷹実羽(かつかみう)
残念でしたー。翔はそんな重要視されてないってー。
高野咲希(こうのさき)
いや、さっき下から名前が聞こえたから。謝罪?みたいなの。2人とも名前で呼び合っていたし。あってるかなって思ったんだけど。
実羽ちゃんの苗字は分かんなかったから勘で言っちゃった!実羽ちゃんごめんね。
夏鷹実羽(かつかみう)
イヤイヤイヤイヤ。まさか聞こえてたとは。よかったね翔君?
松倉翔(まつくらしょう)
おっ、オレは……。どうしたら…(´;Д;`)
夏鷹実羽(かつかみう)
話聞いてなかったの?ねぇ、バカ。
高野咲希(こうのさき)
まぁまぁ、
病院の人
はーい。とりあえず今日一晩はここにいてもらうけど、何も問題が無かったら明日、退院できるからね。
高野咲希(こうのさき)
わかりました。
病院の人
そこのお二人さんももうすぐ出てもらわないといけないから…
夏鷹実羽(かつかみう)
わかりました。翔、出るよ。
咲希またね!
松倉翔(まつくらしょう)
学校で待ってる。
高野咲希(こうのさき)
バイバイ
1人になってしまった。
『記憶喪失』なんてどっかの夢物語としか思ってなかった。何かの間違いではないか。不安がいっぱいで、今にも押しつぶされそうだ。


記憶喪失1日目が終わった。