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第6話

桜が咲き誇る季節は嫉妬日和
渡辺俊
渡辺俊
恵里香ー早くー!!
山本恵里香
山本恵里香
ハァ……ハァ…
ちょっ、ちょっと待ってー……

チャイムが鳴ったとたんに、
俊にガシッと腕を引っ張られ。


今、購買に来てます。


そんなに急ぐ必要あるのかな、
なんて思ったりも。
渡辺俊
渡辺俊
おばちゃん。2つお願い!!
おばちゃん
おばちゃん
はいはいー待ってね。

長蛇の列が並んでるのにも、
かかわらず。


王子様が通ると、
一瞬で生徒達が道を開けてるの!!


スゴいなぁ……と。
あらためて俊のスゴさを知る。

渡辺俊
渡辺俊
はい。
山本恵里香
山本恵里香
え、私の分も買ってくれたの??

中庭のベンチに座ると、膝にパンが置かれる。
渡辺俊
渡辺俊
それね、女子に人気のパンらしくてさ。
恵里香も喜んでくれるかなって。
急がせたりしてごめんね。

えっ!?
私のためにだったの!?
渡辺俊
渡辺俊
早く並ばないと売り切れちゃうから
大変だね。このパン。
山本恵里香
山本恵里香
俊……

嬉しすぎて言葉が出ないよ……。

本当にありがとう。

そして誰よりも俊のことが大好きだよ。
渡辺俊
渡辺俊
ほら、泣かないで。
食べなよ?
山本恵里香
山本恵里香
うん……

指で優しく目の涙をぬぐってくれた。

さっそく袋を開けてパンを取り出し、
一口ぱくり。
山本恵里香
山本恵里香
んふ!!これ美味しいっ!!
人気になるの分かるよっ!?
渡辺俊
渡辺俊
喜んでもらえて良かった。

私のために買ってくれたのは、いちごパン。


うっすらと生地がピンク色になってて、
見た目も女のコの好みバッチリ。


口に入れるとふわーっと甘さが、
これまた癒してくれるんだよねー。


メニューに載ってて、
前から気になってはいたんだけど、
いつも並ぶときにはもう売り切れ。


もしかして、俊もそのことに気づいてたのかな??
山本恵里香
山本恵里香
俊は食べないの??
渡辺俊
渡辺俊
僕は違うの買ってるから、
このパンは猫にあげるよ。
山本恵里香
山本恵里香
ふふ、優しいね
渡辺俊
渡辺俊
別にー

通学路の道に野良猫さんがいてね。

動物にも優しさが伝わるのか、
俊にとても懐いてるの。
山本恵里香
山本恵里香
喜ぶね!!
渡辺俊
渡辺俊
猫の喜ぶ顔も見たいけど。
恵里香の笑顔には負けるね。
山本恵里香
山本恵里香
もぅ……っ。

そんなまぶしい笑顔で
言わないでください……!!

心臓に悪すぎます~~っ。