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第12話

熱い嫉妬日和

翌日。
駅のホームで、電車が来るのを待つ。

山本恵里香
山本恵里香
(でもまだ、来るまで少し時間があるなぁ)

近くのベンチに腰をかけると、
スクールバックから
ウォークマンを取り出して、
両耳にイヤホンをつける。


朝はシロちゃんいるかなー??


次の駅を降りて少し歩いた道のとこで、
よく休んでたりするんだよね。


曲を再生させながら、
そんなことを考えていると。


渡辺俊
渡辺俊
なに聴いてんの?
山本恵里香
山本恵里香
ふぇっ、??


さっきまでイヤホンを
どっちの耳にも入れていたはずなのに。


ふいに右側から大好きな甘い声が聞こえて、
ばっと顔を上げれば

山本恵里香
山本恵里香
俊!!

私のイヤホンを自分の片耳につけながら、
微笑む俊が立っていた。

渡辺俊
渡辺俊
いつも恵里香さぁ、
駅に来るの早すぎだし。
山本恵里香
山本恵里香
えへへ……


少しあきれた表情を見せながらも、
俊はとなりに座った。


距離が近いせいか、
ふわふわと香る柔軟剤。


俊らしい、さわやかな香りがする。

渡辺俊
渡辺俊
さ、始めるよ。
山本恵里香
山本恵里香
……うん、


始めるというのは、私への“チェック”。


嫉妬深い俊は、これを朝から
かかかさずやっている。


渡辺俊
渡辺俊
昨日、返信おそかったでしょ。
山本恵里香
山本恵里香
ごめんねっ、
ちょっと勉強してて……
渡辺俊
渡辺俊
本当に?誰かと電話で
喋ってたとかじゃないのね?
山本恵里香
山本恵里香
うん、誰とも喋ってないよ


たしかに昨日は、
返事をすぐに返せずにいた。


でも、それは。次のテストに向けての
復習をしてたからなんです!!

渡辺俊
渡辺俊
昨日の放課後。
図書室で何してたの。
山本恵里香
山本恵里香
え、黒瀬くんと本の整理してたよ??
渡辺俊
渡辺俊
ふぅん。黒瀬くんとねぇ。
ふたりっきりだったんだぁ。
山本恵里香
山本恵里香
えぇっ、いや、その、!!
なんか勘違いしてないっ!?


たまたま図書員の人がサボってたから、
昨日は黒瀬くんと私だけになっただけで。


仕事以外のことは何もしてないよ……!?


渡辺俊
渡辺俊
もういい。
今日のチェックは終了。
山本恵里香
山本恵里香
え……解決、したの??


終了って言葉で言っている割には、
すごく表情がフキゲンそうで、
怒っている感じ……ですがっ!?


絶対、解決してないよね!?


山本恵里香
山本恵里香
ねぇ、俊ー??
渡辺俊
渡辺俊
………

す、スルー……??


えっと、完全に無視されてる感じ
ですよね……。


下から覗いてみても
渡辺俊
渡辺俊
バッ……!?
恵里香のバカッ!!
僕の顔、覗くなっ!!
山本恵里香
山本恵里香
うぐっ!!


軽く鼻をつままれた。


でもでも、ほっぺたは
リンゴみたいに真っ赤になってて

山本恵里香
山本恵里香
可愛いーっ!!
渡辺俊
渡辺俊
あー、うるさいっ!!