第4話

初めての、
19
2018/05/27 09:52
島崎 春太
島崎 春太
これ、誰にも言わないでね
私たちは付き合っているわけではないけど、

お互いのことが気になっている。

だけど、このことは2人だけの秘密だった。


春ちゃんは本当にシャイで、考えてることを言葉にしない子で、だから、

私が最初に気になる人を言ったから、
春ちゃんも私って言ってくれただけなのかな。

とかこのまま気になるだけで終わるのかな、

だけど、言ってくれるよね?

と思っていたけれど、


一向に春ちゃんからは何も言ってこなかった。
舞原 満愛
舞原 満愛
気になる人変わったりした?
島崎 春太
島崎 春太
ううん、変わってないよ。
舞原さんは?
舞原 満愛
舞原 満愛
私も、変わってないよ!
こんな風に確認したりもしてたよね。

島崎 春太
島崎 春太
気になると好きって何が違うのかな?
舞原 満愛
舞原 満愛
うーん、島崎くんはどう思う?
島崎 春太
島崎 春太
俺はあんまり変わらないと思う
舞原 満愛
舞原 満愛
じゃあ、私のこと好き?
島崎 春太
島崎 春太
うん、好きだよ
学校では恥ずかしくて、全く話せなかった。

背の順で並ぶ時に隣になって、ドキドキしたり、
目があって、すぐそらしたり、

付き合っていないけど、お互い両思いだと知っている関係は、とっても甘酸っぱかった。



舞原 満愛
舞原 満愛
付き合うならさ、自分から言いたい?
それとも言ってもらいたい?
その関係が先にもどかしくなったのは
私だった。
島崎 春太
島崎 春太
んー。相手からかな。
今でも覚えてるこのやり取りをしたのは
私が習い事から帰る車の中だった。

私から言うのか、と思って、
私は勇気を出した。
舞原 満愛
舞原 満愛
私と付き合ってください
生まれて初めて言った言葉だった。

島崎 春太
島崎 春太
明日返事するね。
だけどやっぱり、島崎くんはいつも何を考えてるのかわからなかった。


島崎 春太
島崎 春太
昨日のことだけど、
お願いします
日曜日の朝、目が覚めると、春ちゃんからそうメールが来てた。

初めての彼氏だった。

私にとっても、春ちゃんにとっても、
お互いが初めての恋人だった。