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第7話

2人の場所、
13
2019/01/31 10:33

美術室にノートを置いて私は美術室を後にした。


あれ、そういえばここの階段ってどこにつながっているんだろう。屋上?

なんとなく、いつもは使わない階段が気になり、
暇になった私はなんとなく階段を駆け足で登った。


島崎 春太
島崎 春太
?!
舞原 満愛
舞原 満愛
えっ?!
階段を登りきった狭い踊り場には春ちゃんがいた。
ここはこの踊り場で行き止まりになっていて、奥の扉を開けると屋上に続いているみたいだ。
舞原 満愛
舞原 満愛
何してるの?
島崎 春太
島崎 春太
いや、ここ人が来ないからたまにくるんだよね、休憩的な?
舞原 満愛
舞原 満愛
あ、そうなんだ、、
島崎 春太
島崎 春太
うん、
驚きで私は下を向いたまま。
春ちゃんも目を泳がせて髪をいじっている。

あ、そうだ。
舞原 満愛
舞原 満愛
あ!あのさ、、
島崎 春太
島崎 春太
ん?
あーだめだ恥ずかしい、、、
手紙交換しよ?だなんて恥ずかしすぎて言い出せない。

でもここは私が頑張らないといつまでも焦れったいままだ。頑張れ自分。
舞原 満愛
舞原 満愛
手紙交換、、とか、したいな〜って
島崎 春太
島崎 春太
え?手紙交換??
舞原 満愛
舞原 満愛
うん、、、嫌だったら全然いいの!!
きっと私の顔は真っ赤っかだ。
島崎 春太
島崎 春太
いいよ!しよっか
舞原 満愛
舞原 満愛
ほんと?!ありがとう!!
島崎 春太
島崎 春太
いつ??
舞原 満愛
舞原 満愛
んー、じゃあ、私達が付き合ったの、6月15日だよね?だから毎月15日にここの踊り場でお手紙交換しよ!
島崎 春太
島崎 春太
わかった!!
舞原 満愛
舞原 満愛
手紙だったら言いたいこととか書けそうだしね!
こうして私たちは、毎月一回手紙交換をすることにした。


誰もいない踊り場で、いつもならうるさいくらいに感じる吹奏楽部の音がなんだか濁って耳に入る。
こそばゆくて、夏が来る前の生暖かいせいか、
私の頬はじんわり火照っていて、

横目で見た春ちゃんの頬も少し赤く見えた。


不器用だけど、歯痒いけど、今目の前にいる彼の事が、私はとっても愛おしくて、大切で、大好きだ。