前の話
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何故人というのは一人では生きていけないんでしょうか。友達との付き合い、家族との付き合い、上司や先輩、後輩との付き合い。人々、私達は消して一人では生きていけません。
昔学校で習いました。同じような疑問を教科書に問いかけられたのを未だに覚えています。その時はこう答えたら正解だと言われました。
「 ご飯を食べるために農家の人がいてそれを運ぶ人がいて、それを売る人もいて。私達はご飯を食べられているからです。」と。
それは一理正解かも知れません。いや、正解ですよね。私達の生活には衣食住が必要です、大切です。だから、この回答は正解なんです。
でも深く考えたことありませんか?どうして友達を作るんだろうって、どうして人間関係が難しいことを分かってるのにも関わらず私達はその人間関係を築き上げていくのだろう?と。
私はこう考えました。
例えばの話です、私たちには人生という一本の線があります。その線は真っ直ぐではないんです、ぐねぐねしてたり、途中で切れてたり、色々しているはずです。その線を私は人生と呼びたい。そのぐねぐねの原因とは?もしかすると、挫折かも知れませんね。もしかすると、喜びかもしれない。そんな喜怒哀楽の感情を生ませた元となるものはきっと人間関係です。喧嘩をした時、突き放しちゃいますよね。
「どうでもいい」という一言で。きっとその言葉を発したら傷つくなんてわかっているのに私たちは行動と心は伴わないんです。分かってるのに言っちゃう。良くある事です。
ああ、あの時こうしてれば良かった、と後悔もきっとするでしょう。でもその気持ちさえも大切なものだと気付いて欲しいです。私はそれが人生で大切なことの一つだと思うから。必ずしも全員が人間関係で拗れることがあるとは限りません、でももし拗れた時はとことん自分の気持ちを育てる訓練だと思って。自分の気持ちを恥ずかしがらず露にしてください。何も罰は当たらないとは言えませんし、失うものなんてないさとも言えません。
でも、その感情が自分自身の人生をより一層華やかにしてくれることでしょう。
その経験があるからこそ私達は人と出会うことをするのです。
大切に、大切に。
めったに自分の大切なものと変わらないほど大切だと思える人とは出会えないから。
これが私の、人が出逢う意味だと思う。
30.11.11
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。