そして、とうとう受験の日、3月9日に。
受けた感じは、すごく難しかった。当たり前だけど。笑
でも、手応えはある。
受かってると、いいなぁ。
そしてもう1つ。受験よりも大切な事が。
3月9日、あの海で___
会えるかなぁ、忘れてるかなぁ、 なんて、不安になるけど。
約束だもん。紫耀くんに会えるって、信じてきた。
会えると、いいなぁ…っ
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次の日。
何時。そんなの、聞いていない。
でも、いつだって待ってやる。
とにかく、あの海に、行かないとっ。
…
ついた。
周りを見渡しても、紫耀くんの姿はどこにもない。
やっぱり、はやいかぁ
…
今はもう、5時半。
どれだけ待っただろう。
午前に行ったのに、今はもう午後。
やっぱり、嘘かぁ
こんなこと、信じてた方がばからしい。
紫耀くんに、、芸能人に、会えるなんて、間違ってた
その瞬間…
大好きな人が…
探し求めてた人が…
振り返れば、目の前に居たんだ。
編集部コメント
引きこもりのおじさんと真面目な女子高生という組み合わせがユニーク。コンテストテーマである「タイムカプセル」が、世代の違う二人をつなぎ、物語を進めるアイテムとして存在感を発揮しています。<br />登場人物が自分の過去と向き合い、未来に向かって成長していく過程が丁寧な構成で描かれていました。