ある日のこと。
中学3年、受験の時期。
勉強ができない。点数もあがらない。
悩む毎日。
ちょっと気分転換に。ちょっとお散歩。
のつもりだった。
いつの間にか、たまにしか見ない、海に来ていた。
ここまで来たんだから、海でも見てるか。
5分後…
急に、肩に何かが触れる。
トントンッ
へ…?
あとから聞くと、
うちが 昔の知り合いに見えたらしく、声をかけたら違ったという、人間違いだったらしい
なにきんの時からずっと、紫耀を応援してきたうちにとっちゃ、こんな出会いは奇跡で。
本音も、聞けて。
仲良く、なれて。
楽しかった。
リア恋してしまった。
あの日から。
紫耀くんに会えるって考えて、
必死に頑張ってきた。
忘れない。
3月9日、あの海で_____
編集部コメント
引きこもりのおじさんと真面目な女子高生という組み合わせがユニーク。コンテストテーマである「タイムカプセル」が、世代の違う二人をつなぎ、物語を進めるアイテムとして存在感を発揮しています。<br />登場人物が自分の過去と向き合い、未来に向かって成長していく過程が丁寧な構成で描かれていました。