うさぎのストラップ…!
自分のカバンをみて、無くなっているのに気がついた。
やっとの力で、海まで走る。
必死に海に潜って、 ストラップを探す。
でもそれを、紫耀は無理に腕を掴み、
海から引き離そうとする。
軽々とお姫様抱っこされ、
砂浜へと連れてかれる。
紫耀はまた海に走っていき、
必死にストラップを探す。
全部私のために。
さっきの殴れた時も、
ストラップも、
全部、私のために守ってくれる。助けてくれる。
ニコニコの笑顔で、私のそばによる。
車に乗って、家まで走る。
お互い離れないように、
しっかり手を繋いで。
コンビニで手当てに使う物を買って、
やっと家に帰った。
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!
転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。