第3話

二輪。
346
2021/09/19 09:03
_杜若@かきつばた_ (なまえ)
杜若かきつばた あなた
…はぁ?


…この人何て言った?
中学三年の私に「高専来い」って…
嘘でしょ、私まだ高校生なれないわよ?

_杜若@かきつばた_ (なまえ)
杜若かきつばた あなた
私中学三年。
高専って高校でしょ?なれないわよ私。
五条 悟
五条 悟
そんな事はどうでも良いんだって!
取り敢えず、三日後に「高専に行く気があるなら」此処に来てね。あ、今六時だから六時集合で!


言いたい事を五条さんは早口で言うと、あっ、と言う間に消えて行った。
それも、「瞬間移動」した様な感じで。
…あの人、人間なの?とてもじゃないけど人間には見えないわ。

ま、姉様に相談するのは確実何だけどね…何せ、私の家には姉さんと私しか居ない。

父様と母様は私達が幼い内に死んでしまったらしいわ。…本当かどうかは分からないけれどもね。

だって、私には父様と母様の記憶が全く無いもの。記憶喪失って可能性もあるけれどね?

_杜若@かきつばた_ (なまえ)
杜若かきつばた あなた
…取り敢えず、帰りましょうか。


余り理解出来ていない先程の事を忘れてから気持ちを変え、家の方向へ私は向かった。




暫く歩くと、草木や花が咲き乱れている屋敷が見つかる。と言っても、門の辺りは殆ど1〜2m近く背のあるオオアレチノギクやヒメムカシヨモギ、が生えてるから見えないんだけどね。


そう、此処は私達の家。
父様と母様はお金持ちだったらしくて、「草木や花が溢れる屋敷にしたかった」、と言うのを使用人から聞いた。

ま、お陰で私も花の観察を出来ているし満足してるのよね…この庭には。

_杜若@かきつばた_ (なまえ)
杜若かきつばた あなた
翠蓮すいれん、私。あなたよ。
門を開けて下さらない?


門の鍵を開け、それから屋敷の扉付近に付いている小さな鐘を鳴らす。
すると、中から使用人…翠蓮すいれんが出てきて、屋敷の無駄に大きな扉を開ける。

…はぁ、凄く不便だわ。
でも、これじゃないと簡単に侵入者が来てしまうものね、父様も母様も大変だったのかしら。

翠蓮すいれん
お帰りなさいませ、妹様。
蓮様が自室でお待ちの様ですよ。
_杜若@かきつばた_ (なまえ)
杜若かきつばた あなた
…そう、姉様がねぇ…
分かったわ、この荷物、私の部屋に置いといてくれないかしら?
翠蓮すいれん
はい、妹様。
それでは失礼します。


…姉様が私に用か。
私も用があるし、丁度良いとは言いけれども。

飴音
飴音
作中に出てきたオオアレチノギクやヒメムカシヨモギは雑草?みたいな感じの物です!

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