きむくんの後ろを見ると



ぱくくんとも目があって



小さく、手を振られた



















な、なんか



2人ともこっち見てるの、なんでっ！？













2人の視線が



何故か



ずっと私に向かれている …











な、なんかっ、恥ずかしいじゃんっ











直視できなくって前を向くと



前にいた子がすごく、フラフラしていた














え、ちょっ、



この子、大丈夫かなっ！

じゃなかった←












そう、声をかけた途端



床にどさっと倒れてしまう

そうやって、先生を呼ぶけど




みんなはほとんど気付いてなくて、




歓声にかき消されてしまう










いや、なんでこう言うときに限って




先生遠いのよっ！



















あぁっ、もうっ、



倒れてるから放っときたく無いのにっ



でも、先生に言わないとだし



どっ、どうしよ…っ









そう、あたふたしているときだった



壇上から、マイクを通したきむくんの声が聞こえたのは

え、もしかして …



私のために、言ってくれたの …… ？？










きむくんの声で、みんながこちらを見る







立ち上がって、ちらっときむくんを見ると




きむくんは、こちらを見てふっと笑った














みんなこちらを見ていたから




誰も、きむくんが笑ってただなんて




ぱくくんがこちらに向かって手を振っていただなんて




みんなは知らない











なんかっ、恥ずかしいよっ！










そして、すぐに先生が来て



そのあと、前の女の子は、



きむくんに呼ばれた先生が、連れて行った













とりあえず、一安心 …



そう、再び前を見ると

















なんか、



まだ見てるんですけどっ！？











あっ、わかった



お礼ね、お礼っ！

そう、口パクで言えば



きむくんは、ぱっと顔をそらしてしまった






ぱくくんは、



相変わらず、ニッコニコだ





















とりあえず



私、いいお友達できたっ！









next ....