うんともすんとも言わせずに


私の口に大量のバナナキックを入れた


いや　、突っ込んだきむくんは


満足そうに笑った

どんな顔してるかは知らないけど


口が　、リスみたいに膨らんでるのは


なんとなく想像できた









ん　、でも


口いっぱいバナナキックって　、幸せ　、、










そう思って　、もぐもぐ口を動かしながら


テレビのリモコンをつけて　、目の前のテレビに見入っていると


隣から　、まだ膨らんだままの飽をつんっとつつかれた

驚いて　、そちらを見ると


肘掛に頬杖をついてこちらに手を伸ばす


ぱくくんと目があった

声も出すことができないから　、


どうして　？


という意味を込めて　、首を傾げると


ぱくくんは　、ほんのり頬を色付けて


ふっと笑った

驚いて　、息を勢いよく吸ってしまい


むせてしまう


でも　、口の中を見せるわけにはいかず


口を手で押さえて慌てて　、飲み込んで


大きく息を吸った

だ　、だって


ぱくくんがさらっと可愛いなんていうからっ


びっくりしちゃったじゃん　…















少し拗ねる私を見て


ぱくくんは　、私の頭にぽんっと手を置いた

ははっと愉快に笑うぱくくん


そんな彼とは対照的に　、


ちらっと見えたきむくんは　、不機嫌だ

きむくんは　、立ち上がってぱくくんの前まで来ると


首根っこを掴んで


反論するぱくくんをいとも簡単に連れて行ってしまう

きむくんは　、ふっと笑うと


じたばたわめいている　、ぱくくんを連れ


ドアをバタンと閉めてしまった












え　、、、、　　　



わっ　、私　…


ひとりぼっち　？？


















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