遊園地まではバスで行く。
里菜と翔平は後ろの方で一緒に座っちゃってるから
わたしは樹の隣に座る
でも樹は目も合わせてくれなくて
やっぱり変だったのかな........
バスの揺れが心地よくてわたしはそっと目を閉じた
ガタン!
バスの大きな揺れで目を覚ますと
!!
?!
樹がわたしによしかかって寝てる?!
やばいやばいやばい
動いて起こすのも申し訳ないから平然を装って肩を貸すことにした。
ブブー(バイブ音)
スマホをみると
里菜からメッセージが送られてきた
【メッセージ】
里菜:仲睦まじく寝てたよ♥
写真(←ここに写真が貼ってあるというていでお願いします)
里菜:肩貸してあげて優しいね♥
あー!もう!ただでさえ樹のほう見れないのにこんなのみたら意識しちゃうじゃん!!!
とか思いつつ写真をちゃっかり保存して
返信はせずスマホをしまうと
樹が起きた
にこってする樹をみて
冷たく見えたのはわたしの思い込みだったのかな........
そんなふうに思っていると
ようやく遊園地に到着した
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。