ドアをノックすると樹がでてきた
重たい空気の沈黙が流れた
それが嫌でわたしが先に口を開いた
中にいれてもらい思わず部屋を見渡してしまった
樹らしいシンプルな部屋ですごく綺麗で
樹と翔平と慎くんと壱馬先輩と北人先輩の5人で撮った写真や家族写真らしきものも飾られてた。
樹、友達思いで家族思いなんだね。。
いい所しかないじゃん、、、
部屋を見渡してたら樹がベッドを指さした
わたしの行動が全て遅かったから........
友達関係の方がずっと樹のそばにいれると思ったから........
自分の言った言葉に傷ついた
わたし本当に馬鹿だ........
涙をグッと堪えながら樹に笑顔を向けた。
これがわたしの精一杯の強がりで
樹に見せられる最後の笑顔........
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。