ミラーハウスの中をぐるぐる回ってると見覚えのある後ろ姿を見つけた
なぜかそこには樹と慎くんしかいなかった
樹が振り向くと不機嫌そうな顔になりそっぽをみた
え、なんで?わたしなんかしたっけ?
といって壱馬先輩がわたしの腕を指さした
あ、わたし樹に見られたんだ、、
壱馬先輩の腕を解放しようとしたら力を入れられて解くことが出来なかった
なんでそーなるのーーーー
どうしよう、わたし男たらしとか思われてないかな........
びっくりして振り向くと
北人先輩と翔平がいた
あからさまに落ち込む翔平のところに
里菜が行くと
そういって北人先輩が私の手を握ろうとしたとき
樹に手を引かれた
その拍子で壱馬先輩の腕が解けた
なんで........?
またわたしだけ
どんどん樹を好きになる........
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。