第105話

105話
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2019/11/17 09:29
落ち着きを取り戻したわたしは壱馬に教室まで送ってもらった
藤原樹
あなた泣いたの?
あなた
え、いや、泣いてないよ!目にまつ毛が入って涙が止まらなかったの
樹に心配かけたくなくて咄嗟に嘘ついた
樹は納得してない様子だったけど
そっかって言って机に突っ伏した







午後の授業が終わりわたしは
手紙に書いていた通り1人で体育館裏にきていた







しばらくしてクラスの女子が3人きた
クラスの女子
あんた、バカねぇ。誰かに告白されてるとでも思った?本当に1人でのこのこ来やがって
そう言いながらジリジリ近づいてきてわたしを壁に追いやると
わたしの後ろの壁を蹴った
クラスの女子
なんでお前みたいなブスが壱馬先輩と付き合えるわけ?
わたしなんて終業式の日振られたのに
もう1人の女子がわたしの髪の毛を引っ張りながらそう言い放った
クラスの女子
黙ってないでなんか言えよ
そういってわたしのスネに蹴りをいれた




痛い........




でもこの子達はわたしが壱馬と付き合ってるせいでこんなに怒ってるんだもんね
この子達の心の方がよっぽど痛いよね........





わたしは涙を堪えた
クラスの女子
こいつ弱くね?必死に涙堪えてやんの笑笑
クラスの女子
まじだっせぇ笑笑
そういってわたしのお腹にパンチをくらわせた





苦しくて堪えてた涙が一気に流れ出た
クラスの女子
とうとうこいつガチ泣き笑笑
クラスの女子
そうだ!いいこと考えた!
そういってわたしのポケットからスマホを取り出して

勝手にいじりだした
クラスの女子
送信完了
クラスの女子
ほら自分の目で確かめな
わたしにスマホを向けられたので
画面を見ると



わたしと別れてください


の一文が送られていた



壱馬はまだ見てないから消せば間に合うそう思って消そうとしたら


クラスの女子
させるわけねぇだろ



そういってわたしにビンタした
クラスの女子
お前まだわかってないの?
クラスの女子
自分の状況わかる?
あなた
ごめんなさい........
クラスの女子
別れないともっと痛い目に合わせるから
それだけを言い残して女子3人組は帰っていった








恐怖から解放された私はへなへなとその場に座り込んだ

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