第47話

42話
6,559
2020/11/03 12:23
??
お姉ちゃん!!
??
こっち来てよー!一緒に遊ぼーよー!!


見慣れた木造の建物。




聞きなれた声。




理解するまでに、さほど時間はかからなかった。




前世の私の家だ。




じゃあ私を呼ぶのは誰か?





こっちもすぐに理解した。

貴方
貴方
千代!正一!!


私の大好きな妹と弟だ。




抱きしめようと駆け寄る。




その直前




瞬きをすると、風景が変わっていた。




千代
お…ねぇちゃ…たすけ…
正一
いたいよぉ…!!ぼく…死にたくない…!
お母さん
…………………
お父さん
あなた…だけでも…!生きな…さい…!!


あぁ、あの時だ。




今でも鮮明に覚えている。




母さんが晩御飯を作り過ぎたから。と、近所の人達におすそ分けを頼まれて私が家に帰った時だ。




千代の右腕と左脚が喰いちぎられていて




正一はお腹をぱっくり斬られ、血が溢れ出していて




母さんは繋がっているのがやっとな程に首を喰いちぎられ、その目にはもう光が宿ってなくて




父さんはどこから血が出ているのか分からないくらいの出血と、有り得ない方向に曲がった左脚があって。




瞬きをするとまた風景が変わる。


お館様
お館様
今日から神柱として頑張ってね。あなた。
杏寿郎
杏寿郎
柱として共に頑張ろう!!
天元
天元
これからよろしくな!
蜜璃
蜜璃
女の子がまた増えて嬉しいわぁ!!
しのぶ
しのぶ
ふふ、そうですね
行冥
行冥
その齢…その見た目にして柱とは…素晴らしい強さ……



これは柱に任命された時だ。




皆が私を受け入れてくれた。




2人程笑顔じゃなかったし、




1人は静かに独りぼっちでいたけれど。




私の後に無一郎が来たから、この時は居なかったな




また瞬き。






ドゴォォォォン!!!!


蜜璃
蜜璃
お館様ー!!!!
実弥
実弥
!!!!
貴方
貴方
お館様!!!!


これはお館様が自らの身を呈して、あの日の戦いに火蓋を切った時だ。




もう嫌だ。




また瞬き。




もう起きたい。




こんな夢見たくない。




モブ
柱を守る肉の壁になれー!!
モブ
どれだけ柱に助けられたと思ってる!!
モブ
次は俺らだ!!
蜜璃
蜜璃
皆やめてー!!
貴方
貴方
駄目!!そんな事しないでよ!!!!

ビチャビチャッ!!




皆が死んでいく。




まだ瞬き。






目の前が真っ赤に染まる。




ボタボタと音を立てながら私の体を伝う生温いもの。




炭治郎
炭治郎
あなた!!
貴方
貴方
フゥ…フゥ…
実弥
実弥
あなた!!
蜜璃
蜜璃
あなたちゃん!!
小芭内
小芭内
あなた!
行冥
行冥
あなた…!!
義勇
義勇
あなた!!
貴方
貴方
前向いて!私に…構わないで…!!
実弥
実弥
呼吸で止血しろォ!!
無惨
無惨
無駄だというのが分からないのか?
無惨
無惨
あなたは、もうじき死ぬ
炭治郎
炭治郎
ごめん…!ごめん!!俺のせいで!!
貴方
貴方
そんなに自分を責めないで?
貴方
貴方
大丈夫、皆なら出来る
貴方
貴方
頑張って



そうだ、私はこの時に死んだ。




あれほど起きたいと思っていても起きれなかったのに、




何故か目が覚めた。




とりあえず水を飲もう。




汗で服が張り付いて気持ち悪い。




そんなことを考え、はっきりとしない頭で廊下に出た。




??
僕が見させてあげてた・・・・・・・・夢、そんなに面白かったのかなぁ?
??
ふふ、いい顔してたなぁ
??
もうすぐその夢を超える悪夢を見させてあげるから待っててね?



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作者
作者
はいきったー
作者
作者
ども作者です!ミートボールとハンバーグなら、ハンバーグ派です(?)
作者
作者
ついに頭が吹っ飛んだっぽいので病院行ってきます
作者
作者
閲覧ありがとうございました!



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