目が覚めると涼介くんが隣で寝ていた。
なんで一緒に寝てるんだっけ...?
そうだ。
涼介くんが一緒に寝てくれたんだ。
私は涼介くんを起こしたら悪いと思って
そっとベッドから抜け出そうとした。
でも私は床へ降りることが出来なかった。
涼介くんが私の腕を掴んだからだ。
涼介くんは私を見てちょっと笑った。
そうだ...。
今日は学校。
涼介くんは私の腕を引っ張りながらお部屋から出た。
大貴くんと侑李くんはもう制服に着替えていて
サラダを食べていた。
食事がすんでお部屋に行って制服に着替えた。
一緒に住んでることがバレたら
3人のファンの子たちに何されるかわからない。
だから私が先に学校へ行くことにした。
3人は遅刻しても許されるし...。
美月は私の親友で頼りになるお姉ちゃんみたいな
存在。
いつも時計広場で待ち合わせしている。
私は結婚すること、一緒に住んでいること...
全部話した。
もしファンの子たちにバレたらどうしよう?
私の心は不安でいっぱいだった。
美月はなんでもお見通しだなぁ…
そういう美月にいつも支えられている。
私の頭にふっと涼介くんの顔が浮かんだ。
涼介くん...
あれ?昨日の夜もしかしてキスされたりしてた?
なんか眠くて覚えてないけど唇に感覚が
あったような...?
昨日の夜の記憶が蘇ってきた。
編集部コメント
引きこもりのおじさんと真面目な女子高生という組み合わせがユニーク。コンテストテーマである「タイムカプセル」が、世代の違う二人をつなぎ、物語を進めるアイテムとして存在感を発揮しています。<br />登場人物が自分の過去と向き合い、未来に向かって成長していく過程が丁寧な構成で描かれていました。