あ、あいつ帰ってきた。
ん...?
あなたの頭、なんか葉っぱついてね?
俺はあなたの手を掴んだ。
さすがに2人の前で葉っぱついてるよ、なんて
言えない。一応女子だし。
俺は自分の部屋にあなたを連れていった。
そして葉っぱを取ってあげた。
俺はあなたに葉っぱを見せた。
あなたは笑いながら言った。
心で言ったつもりなのに思わず声にでていた。
気づかれなくてよかった。
あなたは俺と同じクラスだ。
優しくて愛嬌があってみんなから人気だ。
でも他の女と違って俺達3人に全く興味がない。
まあ、こんなやつ好きでもなんでもねぇけど。
ドアを勢いよく開けて入ってきたのは侑李だった。
貸してってあなたは物じゃないし...
次は大貴が入ってきた。
この2人は幼なじみで昔から仲良し。
ま、親友みたいなもんかな。
こいつらはまったく...
あなたが焦って言った。
侑李はニヤッと笑った。
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。