チュー...ってき、キス?!
で、出来るわけない...
大貴くんが止めてくれて私は侑李くんから
解放された。
大貴くんは私の頭をぽんぽん撫でると
そのまま部屋から出ていった。
侑李くんはほっぺを膨らませながら
出ていった。
なんか疲れちゃった。
え?!
夜___
リビングでマッサージをしていたら
涼介くんに呼ばれた。
大貴くんはリビングにいたけど
侑李くんはいないみたい。
私は涼介くんの背中を追いかけた。
部屋に入ると涼介くんはもうベッドに
横になっていた。
ベッドに横になったら涼介くんの
甘い匂いがした。
少しすると涼介くんの寝息が聞こえてきた。
もう寝ちゃったんだ...
私は涼介くんの顔を見上げた。
窓から入る月明かりが顔の輪郭を
くっきりと映し出していた。
涼介が寝返りをうったら腕が私の腰の辺りに
被さってハグされた感じになった。
なんだか恥ずかしくて心臓がドキドキした。
涼介くんの顔をみたら涼介くんも
私を見ていた。
涼介くんは腕の力を強めた。
私は言われた通り目をつぶった。
すると唇に柔らかいものが触れた。
涼介くんは少し笑って
と言った。
編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!