第7話

最高の仲間
31
2018/07/23 12:46
美波
あ、そこの神社の横のところ、花火が見えやすくて人もいないからいいんじゃない?
ララ
へー、そうなんだ!
莉奈
じゃあそこにしようか!
委員長
賛成です。
翔太
いいんじゃない?
孝大
いいと思う。
ララ
ねえ、花火までまだ余裕あるし、もうちょっと出店みて回ろうよ!
美波
行こー!
翔太
俺も。
委員長
私も行きます。
葵斗
じゃ、俺も。
莉奈
私はちょっと疲れたからここで休憩してるね?
孝大
じゃ、じゃあ僕も。
翔太
お、二人きりだねー(笑)
ララ
まあまあ、ラブラブしてなさい(笑)
莉奈
そ、そういうのじゃないから!
委員長
ほんとですかねー
孝大
も、もう...みんな違うから...
ララ
じゃ!٩(ˊᗜˋ*)وLet's go!
莉奈
やっと行ったね...笑
孝大
そうだね...
莉奈
ねえ、孝大ってさー、好きな人とかいるの?
孝大
Σ(゚ロ゚;)
莉奈
なんだ、その反応は(笑)
莉奈
で、どうなのー?
孝大
い、いる...いや!そんなこと莉奈に言うわけない!
莉奈
おー、珍しく孝大がビックリマークを...(笑)
莉奈
てか、今いるって言ったよね?
孝大
あ...\(^O^)/オワタ
莉奈
ねーねー!誰なのー?( ̄∀ ̄)ニヤニヤ
孝大
あ!用事を思い出した!
莉奈
あ、そっかー。
莉奈
って、行かせるかい!
孝大
えー...
孝大side
僕の好きな人?
そんなの言えるわけないじゃん。
だって、それは...
莉奈、なんだもん。
それは...入学したての時か。
クラスで浮いてた僕に、話しかけてくれた。
莉奈
えっと...孝大...くん?
孝大
え?僕...?
莉奈
君しかいないでしょ?
莉奈
その本、私好きなんだよねー。
孝大
え?本?
莉奈
うん。その本。
孝大
知ってるの?
莉奈
もちろん!
莉奈
最後の最後で、全部ひっくり返って。
莉奈
最初読んだ時は、次はどうなるんだろう。まだ終わらないで!
って、ずっと考えながら読んでたもん。
孝大
そう!それ分かる!
孝大
1回読み始めたら止まらないっていうか、ずっと飽きないんだよね。
それで...!
莉奈
くくくっ...(笑)
孝大
え?
莉奈
ごめん!なんか、面白くてつい...(笑)
孝大
面白い?
莉奈
だって、いつもと全然違うから...(笑)
孝大
くっ...(笑)
孝大
あはは(笑)
莉奈
んふふふ(笑)
そうやって、2人で大笑いしたっけ。
莉奈といたら、自然とクラスに打ち解けていた。
莉奈
孝大?どうした?
孝大
あ、ごめん。ちょっと昔のこと思い出してた。
莉奈
そっかー
孝大
てかさー。そんなこと言う莉奈は好きな人いるの?
莉奈
え?私?
孝大
うん。
莉奈
い...い...
孝大
い?
莉奈
いる。
孝大
あ、そうなんだー
孝大
意外とあっさり(笑)
だよね。
はあー...
終わったな。僕の初恋。
莉奈side
なに?いきなり好きな人いるの?とか聞いてきて。
そんなこと聞いても面白くないよ。
ねえ、覚えてるかな?
私が最初に孝大に話しかけた時のこと。
クラスで1人だけ、寂しそうだった。
莉奈
えっと、孝大...くん?
私が話しかけた時、すごく戸惑ってたよね。
この前。孝大告られてたよね。すごい、嬉しそうだったよね。
私は、やっぱり違うよね。
って、図々しいか。
でも、やっぱり悲しいよね。
さようなら、私の初恋。

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