1番やっちゃいけないことを俺はしてしまった。
親友を見捨てたんだ。
助けなきゃいけなかったはずなのに。
気がついたら4階まで来ていた。
心ここに在らず、みたいな感じで。
ただただ歩いていた。
本当は戻って、助けに行くのがきっと正しい。
でも俺はそれをしなかった。
いや、できなかったの方が正しいかもしれない。
やっぱり人は、危機的状況に陥った時に自分の命を優先してしまう。
俺はもうコウが生きていたとしても合わせる顔がない。
それに、もし万が一戻って死んでいたら…?
きっと立ち直れない。
ふと顔を上げると、音楽室の表示が見えた。
こんな時でも俺は七不思議の事を考えてしまう。
でも好奇心は抑えられないので思わず中に入ってしまった。
音楽室で有名なのはピアノや肖像画に関する七不思議。
人喰いピアノだったり、喋ったり動く肖像画とかがセオリーだ。
音楽室は、とても静かだった。
───────────────────────
すごい中途半端ですまんの。
お詫びに前回載せ忘れた七不思議の詳細を載せますゆえ。
七不思議1 人体模型
数十年前まだこれが旧校舎にあった時、理科の授業の際に倒れてきて生徒が1人死亡してしまった。
生徒の霊は自分の体を失ってしまったと思い、1番人の体に近い自分を殺した人体模型にとりついた。
しかし、生身ではないので人の体を欲しがるように。
だが事件以降、中学生に扱わせるのはやはり危険と判断した学校側が本校舎にそれを移動させた。
夜に学校に来る人も居ないので今まで音沙汰無しだったということだ。
適当でスマソ…
編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!