無料ケータイ小説ならプリ小説 byGMO

第4話

七不思議1 理科室の人体模型
今回はちょっとホラー要素あるよ☆
──────────────────────








理科室は昼間よりも不気味で、いつもは気にしない棚に並んだホルマリン漬けも、今はいっそう不気味さを演出させている。
理科室は真ん中に机が3×3の数で設置されていて、その周りの壁際に実験道具やその他のものが置いてある。
でも、人体模型や骨格標本はあまり使わないからいつもは準備室に置いてあった。
奏太
…よし、今の所何もいないな。
康介
ったく…
お目当ての人体模型を見る前に、軽く理科室を見て回ることにした。
もしかしたら人体模型以外にもなにかあったり…

まぁそんなこと無かったんだがな!!(´;ω;`)
いつもより不気味、というだけで何も無かった。
仕方ないので準備室の前に足を運ぶ。
康介
本当に見るのか…?
奏太
あったり前だろー!なんのために来たと思ってるんだよ!
康介
帰りたい…
ドアノブに手をかけ、一気に開け放った。
それと同時にごちゃごちゃとした理科準備室の全貌が見えた。
棚の中には薬品やスプレー缶みたいなのがごちゃごちゃになって入っていて、更にガラクタの山みたいなのもあって足の踏み場があまり無かった。
しかし、次の瞬間にはそんな事どうでもよくなった。
見つけたのだ。
…お目当ての、人体模型を。
奏太
うわ、本当にある…
康介
……ん?
奏太
どした?コウ。
康介
いや……全然出されてないはずなのに、あまりホコリが積もってないなと思って…
コウが人体模型に触れて調べようとした、次の瞬間──
ガシッ
康介
………は?
奏太
…え?
気がついたら、コウが人体模型に掴まれて、動けない状態にされていた。

思考が止まる。

なんで?

七不思議だから?

それが本物だったから?

なんで?

どうするの?
奏太
こ…コウ…?
康介
…!おい!離せ!!
コウがどんなに暴れても、人体模型はコウを離そうとしない。
暴れた衝撃で、人体模型の内臓がポロポロと落ちていく。
康介
っ!!あがあああああああああ!!!
コウの腕が引っ張られている。
それも、いろんな方向から、試行錯誤するように。
まるで……
人体模型が、コウの腕を欲しがっているかのように。
奏太
ぁ……あぁ……
逃げなきゃ。
逃げないと。
逃げないと次は…
わかっていても、足が震えたまま動いてくれない。
それに、コウを置いて行けない。
康介
痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い!!!
こうして悩んでいる間にも、コウはずっと右腕を引っ張り続けられている。
康介
あっ……ぐっ……ソウ!!!
奏太
!?
康介
俺の事は後でいい!!逃げろ!!
突然だった。
ビックリして腰が抜けた。
奏太
で、でも…コウが…
康介
何ボサっとしてんだ早く行け!!俺が死んだら次はお前なんだぞ!!
コウは人体模型の力に対抗するべく、全身に力を入れて踏ん張り時間稼ぎをしてくれていた。
逃げなきゃ。
腰が抜けていて立てなかったので、這ってでも逃げ出そうとした。

理科準備室から出たあとに体制を立て直し、理科室から全力疾走で駆け出した。

理科室から出るまで、コウの叫び声は響き渡っていて…

その後は逃げるのに必死だったから、覚えていない。
──俺は、最低な事をしてしまった。

シェア&お気に入りしよう!

この作品をお気に入りに追加して、更新通知を受け取ろう!

白雪マフィンズ@サブ垢
白雪マフィンズ@サブ垢
白雪マフィンズのサブ垢でっす
ホラーの作品もっと見る
公式作品もっと見る