今回甘過ぎ注意ィ!!みたくない人ブラウザバァック!!
紅丸が隣で寝ている中、そんな独り言を呟いた。
その瞬間、後ろから抱き締められる
寝ぼけているのか、腑抜けた声で言った。
何故か返答無し
紅丸の方を向き、目を合わせる。
まるばつ印の光彩が響の目に入った瞬間、体の温度はみるみる上昇した。
特に恥ずかしがる様子もなく、響の頬に手を置く。
その手の温度が伝わり、更に頬を赤らめる。
彼は寝ぼけてその表情まで理解できていないのだろう。
元々向いていた方向に戻ると
と、耳元で囁かれ、ひゃあ、という奇声を発した。
急いでくるりと回ると、案外近くに紅丸の顔があった。
後頭部に手を回され、キスをされる
長くて長くて、甘いキス。
クレームをいれると
と、返されまたキスで口を塞がれる
自分の意思を行動で示そうとするが、効果無し。
甘くて、溶けそうな程体が熱い。
隣に帰れば済む筈なのに、わざわざ泊まって…これが目的だったのかもしれないと後悔する。
矯声を発すると、紅丸が抱き締めてくれる
しかしタガが外れた響。収まると言う事を知らない
急な反抗的な態度に少々ムッとしているとガッと頬を捕まれ、唐突にキスをされる
口内を掻き乱すような、まあ凄い…、いつもの彼女では考えられない程のキスだった。
驚きで声が出ない中、口をぱっと話されると
ふにゃりと笑う。
お前が言うかと言わんばかりの台詞。しかし今回は許そう。
誘ってんのかと言うと、
困り眉で聞いてくる。
その姿はあまりにも愛らしく、紅丸は理性を保つのでいっぱい
そう言って力のない腕で抱きついてきた。
頭を撫で、紅丸もぎゅうと抱き返す。
珍しく紅丸が頬を赤らめた朝だった。
その後、二人が寝坊したのは言うまでもない。
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。