第20話

朝の出来事
255
2020/04/01 03:16
今回甘過ぎ注意ィ!!みたくない人ブラウザバァック!!
籠
響ー!
響
…籠。
籠
ご飯だって!お師匠様が作ってくれたよ!
響
分かった、今いくね
籠
お師匠様ー!
響
籠、もっと礼儀正しくしようよ
籠
えー、だってー
黒稲荷
黒稲荷
ほら、双子。喧嘩はよせよ?
響
………はあい
籠
お腹すいた!
響
籠は食べ物の事ばっかりだね
黒稲荷
黒稲荷
…二人とも、良く食べて良く育てよ。
響
お師匠様は食べないの?
黒稲荷
黒稲荷
私は気にするな。さ、冷めちまう前に食べろよ
響
はぁい
長門響
長門響
……………懐かしい夢
紅丸が隣で寝ている中、そんな独り言を呟いた。
その瞬間、後ろから抱き締められる
長門響
長門響
……おはよう
新門紅丸
新門紅丸
…ン
寝ぼけているのか、腑抜けた声で言った。
長門響
長門響
…動けないんだけど
新門紅丸
新門紅丸
…。
何故か返答無し
長門響
長門響
紅くーん…。
紅丸の方を向き、目を合わせる。
まるばつ印の光彩が響の目に入った瞬間、体の温度はみるみる上昇した。
新門紅丸
新門紅丸
…なんだ
特に恥ずかしがる様子もなく、響の頬に手を置く。
その手の温度が伝わり、更に頬を赤らめる。
彼は寝ぼけてその表情まで理解できていないのだろう。
長門響
長門響
なっ、なんでもない…。
元々向いていた方向に戻ると
新門紅丸
新門紅丸
…こっち向け
と、耳元で囁かれ、ひゃあ、という奇声を発した。
長門響
長門響
わ、分かったから…!
急いでくるりと回ると、案外近くに紅丸の顔があった。
後頭部に手を回され、キスをされる
長くて長くて、甘いキス。
長門響
長門響
ぷはっ…
新門紅丸
新門紅丸
は…
長門響
長門響
…いきなりだし、長い。
クレームをいれると
新門紅丸
新門紅丸
文句なら受け付けねェ
と、返されまたキスで口を塞がれる
長門響
長門響
んー!んーー!
自分の意思を行動で示そうとするが、効果無し。
甘くて、溶けそうな程体が熱い。
隣に帰れば済む筈なのに、わざわざ泊まって…これが目的だったのかもしれないと後悔する。
長門響
長門響
ふ、ぇ……//
矯声を発すると、紅丸が抱き締めてくれる
新門紅丸
新門紅丸
寝とけ…。
しかしタガが外れた響。収まると言う事を知らない
長門響
長門響
ん、やだ、
急な反抗的な態度に少々ムッとしているとガッと頬を捕まれ、唐突にキスをされる
長門響
長門響
ふ、ん……紅、く…。
口内を掻き乱すような、まあ凄い…、いつもの彼女では考えられない程のキスだった。
驚きで声が出ない中、口をぱっと話されると
長門響
長門響
んふふ、仕返しにゃの…。
ふにゃりと笑う。
新門紅丸
新門紅丸
…テメェ、頭大丈夫か
お前が言うかと言わんばかりの台詞。しかし今回は許そう。
誘ってんのかと言うと、
長門響
長門響
さそうってなあに…?
困り眉で聞いてくる。
その姿はあまりにも愛らしく、紅丸は理性を保つのでいっぱい
長門響
長門響
紅くんは、暖かいねぇ…。
そう言って力のない腕で抱きついてきた。
頭を撫で、紅丸もぎゅうと抱き返す。
長門響
長門響
んふふ、ありがとぉ…
新門紅丸
新門紅丸
っ…おう…//
珍しく紅丸が頬を赤らめた朝だった。



















その後、二人が寝坊したのは言うまでもない。

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