ここのところ、悪夢ばかり見るため一向に眠れない、寧ろ、お昼時に寝ることが多くなった。
響はこれににた病気、もしくは障害を知っている。
一度病院にいってみようか、そう考えていた時。
両側の頬を片手で内側に寄せられ、変な顔になっている事を響は確信した。
そう言って体を思い切り動かした瞬間
躓いて、響が紅丸を押し倒す状態になった。
不思議な目の模様が、響の目に映る。
紅丸の目には、光のない目が映る。
その時間が、一定時間を過ぎた頃ハッとして、二人は咄嗟に離れる。
顔が熱くなって、一瞬の時間でも、至近距離に迫った二人のからだの温度はみるみる上がる。
双子が駆け寄り、紅丸に話しかける。
子供の純粋さがどれだけ大人の毒になるのかよーく分かった。
ガラッ
パタン
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ひとりぼっちの部屋で呟く
薬をどこに隠そうか、考えてみる夜だった。
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。