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第21話

「2人の2つの応援歌」
12月26日。

これからみどりちゃんは手術室へ行く。

看護師さん
そろそろ行こうか
みどり
みどり
うん…
じゃあね、2人とも!
かえ
かえ
うん!
頑張ってね〜!
雛子
雛子
すぐ戻ってきてよー!
みどり
みどり
はいはい(笑)
じゃあね!


2人で元気に見送った。

みどりちゃんが病室を出て行った後、2人で塗り絵をした。

2人でも、もちろん楽しい。

でも、みどりちゃんがいないと、なんだか変な感じで、気が気でなかった。

2人で祈った。

ずーっと、神様にお願いしていた。

「早く戻ってきますように」

「すぐに元気になりますように」


いろんなことをお願いした。



塗り絵、みどりちゃんと私が一番最初に遊んだものだ。

…なんて、なんだかいつもは思わないことを思ったりして。






誰かが手術をしている時って、本当に落ち着かない。

ましてや、大切な人なんて。












頑張れ

頑張れ

頑張れ

頑張れ

頑張れ…







ずーっとずーっと2人とも小声で言っていた。

だんだん塗り絵なんてやってるような心の余裕がなくなってきて、塗り絵も途中でやめた。

まるで念仏のように。

また、歌のように。

2つの、2人のメロディーが。

2つの、2人の音が重なって、なんだか綺麗だった。





頑張れ

頑張れ

頑張れ

頑張れ

頑張れ

頑張れ…











いつまでも、いつまでも続いていく。

いつまでも続く「応援の声」。


それはどこまでも届いて行く。


















頑張れ

頑張れ

頑張れ

頑張れ

頑張れ…











病室に「2人の2つの応援歌」が聞こえていた。