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第23話

大好きだよ①
朝日が昇る。

誰かがそばにいない日も、絶え間なく地球は回る。

太陽が昇り、沈み、そして星が輝く。

誰かがいない日だって、何かが足りない日だって、嬉しくたって、悲しくたって、地球の行動は変わらない。


変わるのは、カレンダーの日付だけ。



















雛子
雛子
あけまして
かえ
かえ
おめでとうございます。


起きて早々、息ぴったりの新年のご挨拶。





なんか最近、息合うようになったよね。




かえ
かえ
みどりちゃーん
雛子
雛子
みどりちゃーん


2人でみどりちゃんのベッドに向かって名前を呼ぶ。

今日も返事はない。

試しにカーテンを少し開けてみるけど、やっぱり無人のベッドしかなかった。



かえ
かえ
でも…
目の前に本人がいなくても、新年のご挨拶は大切なんだよ!
いくよ、雛子ちゃん!


私は頷く。

かえ
かえ
みどりちゃーん!!!


かえちゃんが病院中に響き渡るような大声で、みどりちゃんの名前を叫ぶ。

雛子
雛子
あけましてーーー!!
かえ
かえ
おめでとうございまーーーーーーす!!!!
雛子
雛子
ちなみに聞いとくーーー!!!
かえ
かえ
いつになったら帰ってくるのーーーー!!!!!


バタバタと足音。



看護師さん
どうしたの⁉︎


案の定、看護師さんが飛んできた。

かえ
かえ
新年のご挨拶だよ。
看護師さん
そんな大声で…(笑)
…ママたちに言ったの?
かえ
かえ
違うよ、みどりちゃんに言ったの。


看護師さんが明らかに顔を歪ませる。


看護師さん
ちょっと待ってて。


そう言って看護師さんはどこかへ行ってしまった。