第11話

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2019/08/14 03:25

体育館




『こんにちは……』




「あらあら、松川さんとこの奥さん聞いてくださいよ」




「やぁねぇ、あんなかわi……子豚さんが侵入してるわ」





『……?』




今なにかいいかけたよね





まぁいっか



最近、慣れなのか傷つくことには傷つくけど前ほどショックを受けなくなってきた。


英君がいるからかな?




それくらい心強く感じてる。




「あらあら、あなたサンじゃない」



『こんにちは、浪崎さん』



「今日からここは私のお城なんでよろしくね」



『何言ってるんですか?』



「あれ?聞こえなかった?てか、あんたもよく部活やめないよね」



『聞こえましたけど、』



「なら分かるでしょ、あんた部員に迷惑かけてること分からないの?」



『分かりますよ、でも』



「でもじゃない!何?岩泉くんとかに大丈夫とか言われてるんでしょ?」



『言われました』



何が言いたいんだこの先輩は



「及川さんとか花巻君とか松川君からしたら良い迷惑なのよあんたは」



『そうですか…』



「部活やめれば?」



『やめません』



「なんで?バカなの?」



『お、及川さんがせっかく誘ってくれたんです…。
及川さんだけじゃない、他の人もマネージャーを必死に探してるのを見てそれで入ることを決めたんです。

珍しく私が、自分の意思で物事を決めたんです。だからもう、曲げたくない。』



「あーぁ。そういうの本当にムカつく」



バチンッ


と鈍い音がなる。




頬をぶたれた。



「ざまぁないねッ!!アハハッ」



『……ッ』



「あんた、性格も言うこともムカつくけど
やっぱり見た目もムカつく……私がこんなに癖っ毛に悩んでるのにあんたの髪はサラサラ……本当にふざけんな」




『理不尽にも程がありますよッ』



「うるせぇよ黙れ豚」



これが、この人の本当の姿。




怖い。



「何?怯えてるの?かわいいねッッ」



このあと、見えない体の部位を何度も何度も殴られたり蹴られたりした。



一番嫌だったのは、髪の毛を切られたことかな?



意識が朦朧としてきた時に聞こえた



「あなたちゃんが今日はお休みしますって言ってましたって言ってきてあげるね」

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