今日は、先生達の会議とかで部活はなかった。
あっ!光!一緒に帰ろーぜ!
おう!ちょっと待って!
国語の課題…どこやったっけな?
探せよ、待つから!
さんきゅーな!
あっ、足立さんも一緒に帰らない?
えっ!いいの!?
いいよいいよー!な?光
別にいいけど、余計なこと話さないなら!
もちろん!
あっ、あった!ちょっと提出してくる!
ついていくよ、足立さんもおいでよ!
うん!
じゃあ早くいこーぜ!
ここの学校はクラス数少ない割に、校舎が無駄に大きい。職員室も、場所を覚えたのは1年の中頃。
階段を降りて、角を曲がって、職員室に入った。
出してきた!
おかえり!
失礼しました!
あっ!茉絢ちゃんだ!
あー!花恋ちゃん!お昼ぶり!
えっ、葉山さん…!?
どうしたんだよ(笑)茉絢だけど
えっ、お前いつから葉山さんのこと茉絢って!
だって俺ら幼なじみだし。
あ、そうなんだ
えっと~…蒼井…蒼井夏希くんだね!
茉絢ちゃん知ってるんだ!
うんー!それは知ってるよ!モテモテだもんね!うんうん!
えっ、知ってたの?
もっちろん!よろしくね!
よろしく…!
こいつ-。夏希、なんかおかしい。もしかして好きだったりして。
そう思って夏希の方を見てみると、明らかに赤くなった夏希の顔があった。
ねぇ、蒼井くんって茉絢ちゃんのこと好きなの?
あー、みたいだな!
うんうん!応援しないと!
なんだよ!?光!
なんでも~?(笑)
花恋ちゃんと夏希くんと光は一緒に帰るの?
うん!誘ってくれて!
私、クラスで浮いてるから…(笑)
いや、そんなことないでしょ!
うんうん!
おい!帰るんだったら早く帰ろーぜ!
あっ!茉絢も一緒に帰ろうよ!ね?蒼井くん!
う、うん!
ありがとー!じゃあ荷物取ってくるね!
茉絢はそう言うと、階段を走って上っていった。
そう言えば夏希……お前さ
なに?
茉絢のこと、好きだろ!?
私も思ってた!
えっ!?なんで2人して-
隠さなくていーって!なっ?(笑)
うんうん!
す、すきっていうか…気になるなって
へー!モテ男が好きになる茉絢って、どこが魅力なんだよ(笑)
光!茉絢ちゃんは優しくて可愛くて…最高だよ!ね?蒼井くん!
ま、まぁ、そうだね~
おまたせ!さっ!帰ろっか!
俺たちは、学校を出た。
暑っついねー!
うんうん!ジュース飲みたい!アイス食べたい!
そうだね~、ちょっと坂の前の自動販売機寄る?
行きたい行きたい!
うんうん!
俺も!
えーと、もちろん光が奢ってくれるんだよな?
えっ!?俺いつ言った!?
じゃあそゆことでよろしく~
この前、私、光に奢ったもんね!
いや!ジャンケンだろ!?
しょうがないなぁ~
いいかな?葉山さんと足立さんは
うん!いいよ!
私、ジャンケン強いよー!
それ私も!
結局、ジャンケンになって俺たちはずっと話しながら歩いた。
なぁ、お前。今茉絢のこと可愛いとかおもっただろ?
えっ!?
そーかそーか!まぁ、応援するぜ!?
ありがと…
着いたね!意外とあっという間!
だね!
じゃあジャンケンするか!
うん!
ジャンケン-
ジャンケン-
ジャンケン-
ジャンケン-
ぽい!と出した瞬間、俺は負けていた。
まじかよ!!
ジャンケンしなくてもよかったじゃん
そうだね(笑)
じゃあ、私、イチゴのあのアイス!
あっ、私、グレープフルーツのパピコみたいなやつ!
じゃあ俺、いつものグレープのナタデココ入ってるやつ!
お前ら、決めるの早くね…?
買ってもらえなくなったらどうするの!?
いや!ちゃんと買うって!
じゃあよろしく~!
茉絢がそう言うと、俺のお金は一気に自動販売機に吸い込まれていった。クソ-。
いただきまーす!
光ありがとー!
さんきゅー!
くそ……!
ほらほら~!負け惜しみしてないで!
-っ!
花恋はそう言うと、アイスの乗ったスプーンを俺の口の中に突っ込んできた。
おまえっ!
ラブラブなんだね~!
ち、違うって!茉絢ちゃん!
やるじゃん、光
まじで……
なんか腹立つな~!
光に先越されるなんて(笑)
いやいや!喧嘩売ってんじゃねーよ!
じゃあ、茉絢ちゃんもやっちゃえ~!
えっ!?
ね?蒼井くん(笑)
だなっ!俺だけなんか変な感じなるの嫌だ!
えっ、葉山さんはいいの?
こいつ、したいけどできないみたいなやつだな。見てて面白い。
いいよ!やっちゃおう!
はい!どーぞ!
茉絢が思いっきり夏希の前までアイスを突き出す。夏希はなぜか、迷ったような顔をしてそっとかぶりつく。
っ!
おいしい?
お?
おー?
お、おいしいよ
だよね!よかったよかった!(笑)
ラブラブだね~
初めて男の子とラブラブしたよ(笑)
茉絢きもい……
光!ほんとにすり潰すよ!?
ごめんて!(笑)
あー、えっと、俺はこっちなんだけど
あっ!私も!
そっか!じゃあ2人はここで!
私たちは坂の上だもんね!
じゃあまた明日ね!
うん!茉絢ちゃんばいばい!
蒼井くんも!
じゃあな!
じゃあ行こっか!夏希くん!
う、うん!
じゃあ私たちもいこー!
おう!
すると花恋いきなり俺の手を引いて坂を走って上りはじめた。
はやくない!?お前!
暑いから!
そうだけど!
数分走った頃には家の前まで着いていた。
着いた!じゃあまたね!
おう、じゃあな!
俺たちは同じタイミングで家に帰った。
【続く】
んんんんん!青春!私もこんなことしたかったぁ!!!!!!ンア゙ア゙ア゙ア゙ア゙ア゙ア゙ア゙!
なんか、夏希の性格好きぃ!!!!
茉絢もすきぃ!!!!!
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編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。