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第1話

#0 重なる目線
100
2018/08/13 11:47
あぢぃぃいい
 なんて、ほざいてしまうくらい、7月4日すごく暑い。まだ、7月入ったばっかりっていうのに-。
担任
おい!天野ー!
夏希
おーい、光ー!おいってー!
やっべっ-!
 暑すぎて、話も聞けないくらいまでいってたらしい。ほんとに、暑さって怖い。


そんな事考えているうちに、授業がおわり、
夏希
おーい!光!おいってばー!
あっ、ごめん!なに?
 夏希が話しかけてきた。


成績優秀、運動神経抜群、社交性も高い、顔もよし-。つまり、完璧。女子にすれば憧れの存在だろう。そんな夏希は、いつも俺に話しかけてくる。
夏希
光ってさー、好きなやつとかいる?
は……?
 今までそんな話は一切もちかけてこなかったのに、なんで急に好きなやついる?とか聞いてきたんだろう。
夏希
いや!違くて!
今日、隣のクラスの花坂って子から告白されて…、まぁ振ったんだけど、そしたら好きな子とかいるの?って聞かれてさ-。
なんだよ、自慢か?
やっぱり、モテ男は違うな!うあー…
夏希
いや!違うって!
で?いるの?いないの?
や、いねぇけど…
 なんだよ、こいつとか思うけど、やっぱり許してしまうんだよな。
夏希
やっぱそうだよな、俺もいねぇもん、
しょうがないしょうがない!
女子
おーい!蒼井くーん!
ちょっと来てー!
夏希
あっ、どしたー?
じゃあな!ごめん、気にすんなよ!(笑)
 なんだったんだろう?
考えても分からないからもういいや。


翌日【7月5日】
担任
みんな席に座ってください、
はい、入ってください!
 担任がそう言うと、教室のドアが音を出しながら開いた。すると、見たことあるような女子が入ってきて-。
???
足立花恋です!
よろしくお願いします!
 見たことある、どこでか、いつか、なんて全部分からないけど、見たことある顔だった。そんなことを考えていたら、後ろから夏希が
夏希
なんか、元気いいね、足立さんって!
と、小さな声で言った。
ん、まぁ、そうだな
担任
じゃあ足立さん、あのー、天野ってやつの隣の空いてる席に座って
花恋
あっ!はい!
足立は、そう言うと隣の席に小走りに走ってきて座った。
花恋
あ、えーと、天野くん?
よろしくね!
おう、よろしくな!
とは言ったものの-。


これから、俺たちのなにかが少しずつ動き始める気がする。

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