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第10話

九話
〜ライド視点〜
私達が魔道具越しに見た光景は、とても悲惨だった。
アンナ
アンナ
ボタボタ
アンナ…さんの腹部から大量の血が流れる。
それに、口元からも…
アラン
アラン
アンナァァァッ!
アランさんが、アンナの元へ駆け寄る…。
私達も、そんな感じの最後を迎えるのかな…?
ライド
ライド
そんなの絶対嫌だ…!
ロゼッタ
ロゼッタ
美しい双子愛…っ!私達はこれを求めていたんですっ///
サラ
サラ
命を賭けて守る…!なんて素晴らしいんでしょう!///
実況していたロゼッタとサラは、頬を赤らめてそう言う。
この双子愛を見るためにこの殺し合いをさせたの…?
馬鹿馬鹿しい!
ロイド
ロイド
双子なら他にも居ただろう…。何で僕達なんだ…?
本当に良い迷惑だ。
ライド
ライド
知らない…適当に決めたんじゃない?
あぁ…何で私達が…。
アンナ
アンナ
ドサッ
あ、アンナさんが倒れた…。
アラン
アラン
アンナっ!アンナァッ!
……たしかに、この二人の双子愛は美しい。
でも、どこの双子もこんなもんだろう。
私達も、こうなると思う。
リュウ
リュウ
あははははははははは!
リュウさんは、空気が読めないのかな…?
最後ぐらい会話させてあげてよ…二人っきりで。
アンナ
アンナ
お兄っ…様……ッ。
あぁ…必死に呼びかけてる。
もうすぐ命が尽きそうなのに。
健気だ。
アラン
アラン
アンナっ…!今助けてやるからな!
アランさんは、傷口を抑え止血しようとしているが…
アンナ
アンナ
もぅ…無…理よ…カハッ
出血は止まるどころか、どんどん溢れ出てくる。
アンナさんの、顔色も悪くなっていく。
アラン
アラン
……アンナ。
アランさんは、泣きながら…腹部を抑えていた手を退けた。
やっと、落ち着いたのかリュウさんはその場を静かに見守っている。
アンナ
アンナ
ねぇ…アラン・   ・   ・……。
名前呼びになった…。
ロイド
ロイド
…………。
ロイドも静かに見守っている。
数分前、ちょっとしか喋っていない人の死を。
アンナ
アンナ
私達…死んでもっ…一緒よね…?
アラン
アラン
あぁ、勿論一緒だ…。
アンナ
アンナ
逝き先は…はっ…地獄でしょう…けど……。
アラン
アラン
そうだな…けど、ずっと一緒だ…。
アンナ
アンナ
うん…っ!
アンナ
アンナ
ねぇ…最後に……ッ、抱き締めて…ほし…っ
アラン
アラン
あぁ…!あぁ…!だから、最後なんて言うなっ!
アラン
アラン
ギュッ
アンナ
アンナ
ドバドバッ
アラン
アラン
血が…っ!
アンナ
アンナ
どうせ…一緒よ…
アンナ
アンナ
先に…逝くわ…
アラン
アラン
……後で逝くから!待ってろっ!
アンナ
アンナ
うん……待ってるわ……!
アンナ
アンナ
……………。
アラン
アラン
アンナ…っ。
アラン
アラン
うわぁぁぁぁぁぁぁぁぁっあぁっ!
………。
今まで、黙って見守っていたけど…。
これは、あまりにも酷い。
こんな、絆が強い双子は中々居ないと思う。
アラン
アラン
………殺すなら、殺せ。
早く、アンナさんの下へ逝きたいんだろう。
リュウ
リュウ
それじゃ…お言葉に甘えて…。
あぁ…善良な人達が死んでいく。
ザシュッ
アラン
アラン
ドバッ
首を切られた…。
アラン
アラン
(今逝きます…アンナ様…。)
アラン
アラン
…………。
死んだ…。
これから、私達も死地へ行くんだ。
覚悟しなければ……。