その場にいた全員がざわめいた
死ぬ?
でもそれはゲーム上の話?
それとも現実?
どっちなの?
わたしは聞いてみることにした
こうやって話してるときも刻々と死へのカウントダウンを進んでるの?
――――――――――
私の役職はなんだろう
人狼にはなりたくない
人を殺してしまうから
恐る恐る見てみるとそこには
『市民』
私はほっとした
良かった
これで人を殺さなくてすむ
だけど…
結局処刑の時間で間接的に殺さなくてはいけない
私が鬱になっているとピコンとスマホからメールがきた
見てみるとげーますと書いてあるアイコンがあった
他にも質問、投票というアイコンもあった
げーますというアイコンを見てみるとこう書いてあった
何故こんなにも脳天気なメールを遅れるのか…?
私は呆れながらみた
午後3時に集合
そうじゃないと死んでしまう
今は…午前9時
時間はまだまだある
部屋の外に出てもいいのかな…?
私は「質問」メールに送った
返信が送った直後にくる
ここはWiFiも使えず圏外なのでYouTubeやTwitterを見ることが出来ない
とても暇だ…
って私は人狼ゲームという危ないゲームに参加してるのになんで暇なの!?
とにかく色々いじってみよう
私はスマホをポチポチしていた
入れた覚えのないアプリがあったので開いてみたらご飯マークがあった
?を押してみると説明があった
緊張でカロリーを大量に消費したのか分からないがとてもお腹がすいている
私はご飯マークをポチッと押した
ゴトッと音がしたので机を見てみると巣蜜がのったホットケーキがあった
どうやって入ったのかは置いておこ…
喉がゴクリとなった
あったかくていい匂いがする
美味しい!
こんなもの初めて〜
私はパクパクホットケーキを食べる
巣蜜は蜜の自然の味がしてとっても美味しいし、ホットケーキはふっかふかっ
あっという間に食べ終わってしまった
時計を見ると11時
やることないなぁ
そうだ!ぼーっとしよ
考えすぎもダメだしね!
編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!