私の頭の中でぐるぐるぐるぐる色んな思いがまわる
なんで、なんで殺しちゃうの?
そういうげーますへの怒り
矢摩さんは人狼だから殺してもよかった?
そういう感情
こうして私が脳内の話し合いをしている間にも人狼は人を殺そうとしている
多分、次に殺されるのは
私か、山城だ
死にたくない
だけど
私は役に立たないから死んでも変わらない
でも少しだけわかる
私は少しは役に立っているということ
矛盾してると思う?
でもね、こうして考えなくちゃ
もうダメになると思う
まだまだ始まりなのに、ね
私は疲れたのでベッドに飛び乗った
そして一瞬で寝た
だから
自分のスマホが光ったことに気づいていなかった
――――――――――
矢摩が殺されて一人になった
矢摩は初日の襲撃の時、助けてくれた
だけど、殺されたのだ
私は人狼だ
だけど中身は、人
誰かがいないと何も出来ない
私は誰かにバレないように生き抜くだけ
でももし○○を殺すことになったら?
どうしよう
――――――――――
目覚ましがなった
また地獄の時間がやってくる
今日は一人も食べられてない?
なんだか寝たら昨日のことも吹っ切れた
私は私の成すべきことをするだけ
役に立たなくてもいいんだよ
そういえばTシャツは色によって処刑の仕方が変わるのかな
能力ってそれのこと?
私の服は黄緑色
黄緑ってなんだろう
毒?ガス?それとも…
私はドアを開けた
そこにはコンクリートの部屋
だけど…
たくさんの部屋が無数にある
最初の日はパニックになってしまって気づかなかった
途中で箕輪ともあったので一緒に探索することになった
編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!