みんながそうだねとウンウン頷く
私たちは処刑アイコンで紅に投票した
紅の顔がひっとひきつる
そしてげーますはまたTシャツを楽しそうに選んでいた
そして指の先には
新華がいた
ロボット達が紅の体を固定する
そして中に液体の入っている注射器が運ばれてきた
そしてげーますがパチッと手を叩くと紅に刺された
紅はうめき声をあげた
そして一瞬のうちに
死んでしまった
――――――――――
今日こそ誰か殺さなくては
じゃないと自分が殺されてしまう
誰を殺そう
…この人なら
そして仲間の部屋に侵入した
そう仲間が言う
ごめんなさいごめんなさいごめんなさい
自分だってこんなことしたくない
やだよ
――――――――――
激しい叫び声で私の目が覚める
一瞬何か分からなかった
だけどまた1人人が殺された
そうわかった
今度は誰だろう
叫び声とこの声からして
山城 慧
役職占い師、だ
ということは狩人はもう死んでる?
いや、他の人を守っただけもある?
わからない、わからない
その中で人狼は一人
今日の処刑で誰かが死ぬ
誰を殺せばいいの?
ねぇ誰か
編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!