箕輪 卓志side
そう呟きながら部屋の外に出る
ここからほんとの殺し合い
いつ殺されるか分からない
少し歩くと新華がいた
俺は声をかける
そういい新華は剣を取り出し、俺に振りかざした
きっと新華は狩人だ
俺はすかさず槍を使い剣を押し返した
剣が俺に刺さる
幸い、急所には当たらなかったが俺の足から血が出る
攻撃を次々と仕掛けてくる
ホントは俺は何もしたくなかった
だけど
こいつを生き残しておくわけにはいかない
そして俺は新華に槍を突き刺す
新華は倒れた
そして
消えた
急に新華が消えた
つまり死んだ人は回収され消える?
伝えなくては
俺は結愛とあなたを探し始めた
――――――――――
あなたside
結愛、生きていたのね…
嬉しい
まだ誰も殺されてない
私はずっと心の中に秘めていた思いを人にうちあかす
結愛はお母さんのように私の話をうんうんと優しく聞く
∴
編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!