第15話

そのまさか
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2020/09/24 07:57
翠川 あなた
え、どういうこと?
翠川 あなた
結愛が人狼なんて、まさか?
夢川 結愛
そのまさかだよ、あなた
夢川 結愛
私は人狼だったからたくさんの人を殺した
辛かったの、もうこれ以上人を殺したくなかった!
だけどげーますはそれを許してくれなかった
結愛は泣いていた
いつもは見せなかった結愛の泣き顔
きっと辛かったんだ、私よりも
私は結愛を抱きしめた
翠川 あなた
結愛、気づかなくてごめんね
夢川 結愛
ううん、いいの
そういい結愛は涙を拭った
そしていつもの笑顔を浮かべる
夢川 結愛
だからね!あなたにお願いごとがあって
――――――――――
箕輪side

俺は新華を殺してしまったあとあなた達を探して歩き出した
新華に刺された傷口は一応応急処置をしたが歩く度にズキズキと痛む
箕輪 卓志
あ、あなたたちだ
俺はなるべく早く歩いていった
そして近づくと何やら話している声が聞こえた
少し、聞いてみることにしよう
俺はそっと耳をすました

聞いているとあなたが市民で何も出来なくて辛いということ
そして結愛が人狼だということ
俺は結愛が人狼だということに驚きを隠せなかった
あいつは優しそうで友達想いなのに
俺はすごく辛くなった
そして何故か涙が出たのだ
――――――――――
あなたside
翠川 あなた
お願いごと?
夢川 結愛
そう、私はたくさんの人を殺してしまったでしょ
だからこの世界で生きてたって後悔ばかりだと思う
夢川 結愛
だから私は最後にあなたに殺して欲しくて
翠川 あなた
やだよ!結愛を殺すなんてできない!
結愛はニコッと笑みを浮かべた
夢川 結愛
なんで私があなたに殺してもらいたいからわかる?
翠川 あなた
分からない…
夢川 結愛
あなたは私にとって家族だからよ
次回クライマックスです

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