道枝『心配よなぁ』
『うん、』
みっちーに呼び出されて、今はみっちーの部屋にいる
気を遣って呼んでくれたのだろう
道枝『でも大丈夫やで。あなたは俺らが守るから』
『ありがとう』
高瀬さんが来てから何かが絶対崩れる
それは分かってるけど、康二くんとか龍太くんが創り上げてきたこの関ジュを壊すわけにはいかない
私が関ジュを守らないと
なにわ男子を信じてないわけじゃない
けど何かを捨てないと守れないものだってあるから
道枝『…何かあったら相談してな?』
道枝『俺じゃなくても、大吾くんでも誰でもいいから。1人で溜め込まんといて』
『ん、』
ごめんみっちー。
けどこれしか無いから
『ありがとう』
道枝『…?』
今は理解できてなくていいよ
きっといつか理解出来る
そう思いながら部屋を出た
道枝side
桃春『ありがとう』
『…?』
分からない
‘ ありがとう ’
理解できなかったけど何かが壊れるような
そんな気がした
『あぁぁぁぁぁ…』
誰もいない部屋で叫んだ俺の声は
気付かれることの無いまま消えていった
そして次の日
俺は別仕事があったからメンバーと別れて仕事に向かった
雑誌の撮影だったんだけど、何か心に引っかかるものがあって
でも仕事に私事を持って入るわけにはいかない
そう思い、気持ちをアイドルの道枝駿佑にして現場に向かった
撮影も終わり、今から東京の事務所であるレッスンに向かう
『遅くなりました…』
ドアを開けるとあなた以外のメンバーが縛られてて
よく見ると先輩方もたくさん縛られてた
西畑『道枝はやく逃げて!』
桃春『…っ』
あなただけは高瀬さんの隣で立ってた
あなたの方に行こうとした瞬間
バチッとした感覚が体に走った
山田『みっちー!!』
山田くんの声が聞こえたあと、あなたの声が少し聞こえて
でもなんて言ってるか分からないまま俺は意識を手放した
あなたside
道枝『ん、…』
『みっちー大丈夫!?』
意識を取り戻したからみっちーのところに行こうとすると
高瀬『あなたちゃんここから動いたらアイツらがどうなるか分かりますよねぇ♡』
『…ごめんなさい』
高瀬『わかればいいんですっ♡』
向井『何がしたいん』
高瀬『よくぞきいてくれましたぁっ♡私があなたちゃんのことだぁい好きなのは知ってますよねぇ』
中島『しらねぇよ』
佐藤『ちょっとケンティー』
高瀬『で、あなたちゃんには私のものになってもらおうって思って!』
西畑『は?』
高橋『あなたは俺らのやけど』
高瀬『それはどぉでしょうかっ』
そういうと高瀬さんは私に耳打ちした
‘ あなたちゃんが苦しくなることはしたくないんですけど、もしあなたちゃんがあっちに行くんだったら。アイツら芸能界から消えるどころか日本で住めなくなっちゃうでしょうねぇっ♡ ’
『…っ!』
高瀬『どうですかぁ?あなたちゃんはどっちのものでしょぉっ♡』
西畑『あなた、』
『…高瀬さんやで』
藤原『は?』
小瀧『何言ってんねん』
『…正直男ばっかりの生活とかほんっとやなんだよね笑』
ごめん
『レッスンの時とかも同情されてさ。まじでうざいんですけど』
ごめんなさい
『みんなといるより高瀬さんといる方が私楽でいいわ笑』
あともうちょっとで来るはずだから…!
『…』
高瀬『だってぇ、みなさぁん♡ってことであなたちゃん行きまs『俺らのこと忘れとらん?』は?』
大橋『れん、しょう!』
高瀬『な、んで…だって入口にはアイツらがいたはず…』
平野『いやぁ強すぎたよねあの人たち』
永瀬『それは嘘やろ笑 てかまずあの人たちお前の仲間ちゃうから』
高瀬『え?』
髙橋『もぉー、あなた俺らに頼りすぎ!』
岸『人騙すの難しいね…』
神宮寺『役に立つって言って』
高瀬『…』
『高瀬さん、私があなたの味方に付くと思う?』
高瀬『でもさっき…!』
『ふはっ、高瀬さんってほんとに純粋なんだね笑』
『昨日ね、みっちーに言われたねん、頼れって。だからちょっと離れたところにいたキンプリのみんなに頼ったんよ』
『私がここに今いれるのは今ここにいるみんなのおかげやねん。そんな大切な人たちを馬鹿にしたり傷つけたりするようなあなたは私のファンじゃない』
『もちろん好きでいてくれることは嬉しいけど、あなたと同じように私にも好きな人が、大切な人が沢山いる。みんなが傷つくくらいなら私が傷ついた方が断然いいに決まってる』
『…だから私の大好きな人を傷つけないでほしい』
言った…
初めて本音を言えたかも
みんなが傷つくくらいなら私が傷ついた方が断然いい
ずっとそう思ってた
私は小さい頃からアンチが多かったからいじめには慣れてるし
だからなにわ男子の、ジャニーズの嫌われ役は私だけでいいんだ
高橋『それは違う』
『え?』
西畑『あなたが傷ついたら俺らだって傷つく』
藤原『だって俺ら仲間やん?』
長尾『あなたの辛そうな姿見てると僕ら多分元気でないもん笑』
道枝『そうやで。あなたは俺らの酸素みたいなもんやもん』
大西『やからそんなこと言わんといてや』
大橋『あなたは俺らの酸素やもん!』
道枝『それ俺言いました』
大橋『えぇ…』
『…なにそれ笑』
永瀬『ってことでお前退場なー』
高瀬『ちょっと、離してよ!』
平野『お前一生俺のあなたに近づくな』
髙橋『俺‘ ら ’のな』
高瀬『…っ分かったわよ』
ちょっと言い過ぎちゃったかもしれないけど
これで平和な日常が戻ってくるのかな
『…最初っから凝ったことしましたよね、高瀬さん笑』
西畑『なぁ、とりあえずこの紐切ってや』
『えぇ、どうしよ』()
永瀬『んー、ハサミないしなぁ』
平野『えもう取っちゃった』
髙橋『おい乗れよぉぉ』
『ふはっ、笑』
岸『やっと笑ったじゃん』
神宮寺『やっぱりあなたちゃんは笑顔の方が可愛いよ』
『ありがとうございます笑』
山田『イチャイチャしてんなよぉぉぉぉ』
中島『ひめぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇ』←平野に取ってもらった
『わっ、!』
中島『まじで焦ったんだよ!』
佐藤『もういいからとりあえず取ってよ!』
『ごめんなさい!』
こんな時でも私を責めずに笑わしてくれるみんなに救われてるんだなぁ
小瀧『じゃあまた来るな!』
先輩方はちょっと話してから帰らはって
今はなにわ男子だけです
西畑『…あぁもうあなたのばか』
藤原『あほなん?』
大橋『俺らに頼って欲しかったのにいぃぃぃぃ』()
『…ごめんなさい』
道枝『…バカ』
『ごめん』
高橋『…』
『わ、』
きょへが珍しく抱きついてきて
思考回路停止中()
高橋『ほんまにあーやって思ってたんかと思った…っ』
『思ってないよ。むしろ逆やで、大好きやもんみんなのこと』
高橋『まじで心配した…』
『ふは、彼氏か』
高橋『俺はそうなってもいいで』
なにわ男子「「「は?」」」
高橋『好きやねんあなたが』
『…私も好きやで?』
なにわ男子「「「は?」」」←デジャヴ
『きょへも大吾くんもみんな大好きやで!』
長尾『…ほんまあなた信じられへん』
大西『恭平かわいそ』
『え、なんで!?』
なんか違う!?
高橋『思った以上に鈍感やった…』
藤原『よく頑張った』
道枝『ライバル…(ボソッ』
西畑『2人とも頑張れ笑』
『なに、誰の話してるん?』
なにわ男子「「「お前や」」」
『なんでぇ!?』
こうしてなにわ男子にまた平和な日常が戻ってきたんだって(雑
(道枝『俺も好きって言おかな』)
(高橋『多分普通に言っても気づかんで』)
(藤原『なんで協力してんの』)
(大西『ライバルやんな?笑』)
(西畑『どっち応援したらいいか迷う…』)
(大橋『じゃあ間をとっておr『それはない』なんでぇぇ』)
(長尾『鈍感すぎて逆に引く』)
(『なんの話ししてるんよぉ…』)
編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!