第2話

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2020/03/13 05:51
今日は、悪い夢を見た。
花園 葵鈴
花園 葵鈴
行ってきます。
朝の支度をして、誰もいない部屋にそう告げて家を出た。
今日は、新しい学校に転校する日だ。
今回だって、誰かと仲良くするつもりなんてない。
そんなどうでもいいことを考えていたら、学校に着いたようだった。
職員室に行き、担任の先生と話をしていたら、学活が始まる時間になっていた。
担任の先生
担任の先生
もうこんな時間か。
それじゃ、教室まで行くか。
花園 葵鈴
花園 葵鈴
はい。
私は、それだけ言って先生の後に続いた。
教室は、思っていた以上に騒がしかった。
「それじゃぁ、学活を始めるぞー。先につけー。」
先生の一言で学活が始まったみたいだった。
担任の先生
担任の先生
みんなも噂で知ってるかもしれないが、今日は転校生が来ている。
月城 漣
月城 漣
せんせー!!
転校生って、女?男?
担任の先生
担任の先生
女の子だ。
とりあえず、入ってきてもらうぞー。
担任の先生
担任の先生
花園ー。
入ってきてくれ。
先生がそう言うと、クラスの大半が口を開いた。
そう言われたので、私は教室に入った。
その瞬間、クラス全員が黙った。

何故かは分からないが……。
花園 葵鈴
花園 葵鈴
花園 葵鈴です。
ふつつか者ですが、よろしくお願いします。
その後も沈黙が続いた。
最初に口を開いたのは、桃色の髪の女の子だった。
春風 未来
春風 未来
めっちゃ美人じゃん!!
それをきっかけに色々な人が口を開いた。
担任の先生
担任の先生
うるさいぞー。
花園の席はー……。あそこな!
私にとって席なんてどこでもいい。
先生が指したのは、窓際の1番後ろの席。
どこだろうと変わらない。
私が席に着いたのを確認すると、先生はこう言った。

「仲良くしてやれ」

と。





先生はそう言ったけど、私は仲良くするつもりなんてない。

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