次の日、みやびが教卓からそう言うと、クラスは驚きながら注目する。
怒りを見せる井伊に「よく考えてみてください」と諭す。
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外に下りた黒田は木陰にもたれて休んでいる者に声をかけた。
ここ数日顔を見せていないあなただった。
黒田を一瞥し、考えるように少し間を取って口を開いた。
あなたの返しに「ほぉ」と面白そうに笑う。
不機嫌そうなあなたの横に座る。
眉を潜めて天を仰ぎ、心底疲れているらしい。
ふ、と笑ってみると、加えて少し口が尖る。
驚いたようなあなたに思わず得意げな顔になる。
話しかけようと思ったが、電話とるとそのまま行ってしまった。
そう言うと、苦い顔をする。
そんなあなたを見届け、話を戻す。
まぁどっちにしろ聞いてもらうがな。
そう心の中で呟きながら、語り始めた。
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みやびと話し、美術室を出た黒田は、ある会話を思い出していた。
"家康のこと、どう思う"
"…なぜかは分からんが、明智が自分側に来るかとを読んでいたな。24時間に指定したのも恐怖を煽るためだろ"
"俺は裏切り者だと思うか?"
"んー、どっちにしろ黒田は黒田だからな"
"でも、引きずり戻すかもしれない。私が嫌と思ったらな"
聡明、それでいて主体的。自分から上に行こうとしないが、培ってきた器量、ものを客観的に見れる目線。
己の才を注ぐ器。
圧倒的な力を持つ家康か、和の心を持とうとする信長。それとも___
( ^-^)ノ∠※。.:*:・'°☆
黒田くん回…。
もっと上手くやろうと思ったんですが、作者の力不足で…すみません⤵️💦😭
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!
転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。