第33話

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2021/01/26 06:05






今日はBTSのメンバーと打ち合わせの日。











あなた
あなた
じゃあ行こっか
ヨンスン
ヨンスン
はい!










私たちは会社を出て打ち合わせ場所へ向かう。

















あなた
あなた
☁️ここかぁ







テヒョンが所属する事務所に着いた。










大きいなぁ、










ちょっぴり足がすくんだけど、行かなきゃ。










そう気を張りなおし、打ち合わせ部屋へと向かう。










「BTS控室」












そう貼り紙が貼られたドアをノックする。











コンコン。











あなた
あなた
こんにちは、サミスンの者です。





.



BTS
BTS
どーぞー







聞き慣れた声が聞こえた。










あなた
あなた
失礼します。
ヨンスン
ヨンスン
失礼します。







私たちはお辞儀をして中に入る。











私が広告担当になったことはテヒョンが事前にメンバーに伝えてくれたらしく












BTS
BTS
初めまして、BTSです。














本当に初めてのような挨拶を交わした。












あなた
あなた
本日はありがとうございました。
ヨンスン
ヨンスン
引き続き宜しくお願い致します。












打ち合わせは無事終わり、












私たちは会社へ戻ろうとお礼の挨拶をした。











テヒョン
テヒョン
あの少し聞きたいことがあるので女性の方残ってもらえますか?














テヒョンが声を上げた。











えっ、なになに、どういうこと…?











付き合ってるのは絶対にバレないようにしようって約束したじゃん、












私があたふたしてると











テヒョン
テヒョン
今回の企画のことで女性目線からの意見を聞きたくて…
テヒョン
テヒョン
本当に一瞬で終わりますから。












なにそれ、どゆこと…?











ヨンスン
ヨンスン
あ、そうですか
ヨンスン
ヨンスン
一瞬とは言わずお話なさってください!
ヨンスン
ヨンスン
僕は席を外します、ではっ、












打ち合わせ中はあまり口を開かなかったテヒョンの言葉に












ヨンスン君も少し驚いた様子で











事務所の外にいます、とだけ言い残しそそくさと退散した。













メンバーも空気を読んだのか、







俺ら先レッスン行くよーって言ってレッスン場所に向かった。




あなた
あなた
話ってなに?
あなた
あなた
こんなことしたらバレちゃうよ…
テヒョン
テヒョン
男なんて聞いてない
あなた
あなた
え?
テヒョン
テヒョン
担当者、男と2人なんて聞いてない
あなた
あなた
そんなこと言ったってしょうがないでしょ、お偉いさんが決めたんだから
テヒョン
テヒョン
変えてよ
あなた
あなた
無理だよ、ヨンスン君は会社の新エースで上からの期待も大きいの
テヒョン
テヒョン
ヨンスンくん…ねぇ、?
あなた
あなた
なによ!!
テヒョン
テヒョン
わかった、許す
テヒョン
テヒョン
でもなんかされたらすぐ俺に言うこと
あなた
あなた
なんかされるわけないでしょ、
あなた
あなた
ヨンスン君はモテるから私なんて相手にしないよ
テヒョン
テヒョン
ふーん、ならいいけど
あなた
あなた
テヒョン、バレそうになることはやめて
テヒョン
テヒョン
わかったって
あなた
あなた
じゃあもう私行くね










バタン。












強くドアを閉める。











あなた
あなた
☁️誰のためにこんなに必死にバレないようにしてると思ってんの!










私の思いがテヒョンには全然通じてないみたいで悔しかった。











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