ヨンスン君は……あ、いた!
ヨンスン君は優しく笑いながら
びくっ、
違う違う、ヨンスン君はBTSのテヒョンとして聞いてるんだった
そんな会話をしながら会社に戻った。
22時には上がりたかったのに…
打ち合わせで思ったよりも案が出て
まとめるのに時間がかかる。
テヒョンには遅くなるってカトクしてあるけど
お昼にきつく言っちゃったから
ちょっとだけ罪悪感もある。
やっぱりそう思い直して
書類の最後の仕上げに取り掛かる。
そう言って私に缶コーヒーを渡した。
そう言って私の横に座った。
私が一生懸命説明したのに
そう言いながらもヨンスン君のおかげで
22時30分には全てが片付いた。
ヨンスン君はお家が反対方向らしく、
夜遅いし送ります!って言われたけど
テヒョンと住んでるのバレたら困るから
頑なに断ってたらタクシーを拾ってくれた。
そう言って家に着いた。
ガチャ。
ってももう23時過ぎだしテヒョン寝てるよね。
え、起きてる…
編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!