驚いた様子で私を見つめる6人の男の人達
まさかあと6人も居るなんて…
やだ、こわい
顔を上げていられなくて
服の端を ぎゅうっ と掴む
“ えーと、まず自己紹介しようか…? ”
その言葉で私は少し目線を上げた
JK “ それで…どうするんですか? ”
一通り自己紹介が終わってジョングクさんがそう問いかける
JN “ ん〜、そうだなぁ ”
口元に指を当てて首を傾げるジンさん
他の人たちもユンギさんが私を連れてきたことに驚いている様子
答えなんて見えてる
きっと何言ってるんだって怒るんだ
もしかしたら今日だけならって泊めてくれるかもしれないけれどすんなり通るはずなんかない
それに今日はいいとして明日は?これからは?
自分が見える未来が真っ暗で 諦めかけていた時だった
JN “ とりあえずご飯食べよっか ”
…え?
JK “ …それもそうですけど ”
はあ、って息吐いて呆れた目を向ける ジョングクさんにも驚く
いや それもそうじゃないでしょ
どうするってそっち?
怒鳴らないの?怒らないの?
JK “ 寝るとこ、とか ”
JM “ たしかに! ”
なんだか私を除いて見当違いな方向へ話がどんどん進んでいき回らない頭のまま私は慌てて口を開く
“ わ、私ソファーでいいです ”
自分でもどうして寝る場所の話をしているのかわからないけれどきっとみんなが困らない場所がここだから
H “ えぇ それはだめだよ ”
眉を八の字に下げて私を見つめるホソクさんに私も困って見つめ返す
“ …なら床で寝ます ”
そう小さく告げると困った様子で口を紡ぐ
N “ まあ、とりあえずご飯食べましょうか ”
Y “ そうだな ”
その言葉と同時にぞろぞろとテーブルに向かっていく7人
え、いやそれだけ?
ふざけんな、とか否定はないの?
私ほんとに…
ほんとにここに住むの?
編集部コメント
引きこもりのおじさんと真面目な女子高生という組み合わせがユニーク。コンテストテーマである「タイムカプセル」が、世代の違う二人をつなぎ、物語を進めるアイテムとして存在感を発揮しています。<br />登場人物が自分の過去と向き合い、未来に向かって成長していく過程が丁寧な構成で描かれていました。