第21話

「幸せ」🐹×夢②
2,319
2022/04/20 21:00


泣いているサナを横に私は


最小限の荷物だけを持って家を飛び出した。



特に行く宛てなんてないのに、







今日は近くの公園で寝ることにしよう。






ここら辺でいいか、、。








モブ
モブ
どうしました?

ぼーっとしてたらあ急に散歩途中の女の人?に話しかけられた




あなた
いや、別に、、何も、、
モブ
モブ
なら、なんで泣いてるんですか?
モブ
モブ
とにかく、ほっとけないんでハンカチあげます。私、時間ないので、、
あなた
あ、、ありがとうございます。





自分でも気づかないうちに泣いてたらしい。



なんで泣いてんだ。


自分で別れ切り出してサナの話も聞かずに逃げ出してきたのに、、















私の病気に気づくのが遅かった。





ただ、、遅かったんだ、。



もう遅かった。



ただ、泣くしかない。


サナの居ないこの公園で。









気づくのが遅すぎて





信じてたサナとの永遠を





諦めるなんて。
















そう言えば、私はサナにこの公園で告白されて


付き合って。


喧嘩した時もこの公園に逃げてきて、、、



そんな



サナとのたくさんの思い出がよみがえってくる











まだ伝えきれてないよ。





たくさんの愛の言葉。





でもね、もう言えないことはわかってる。



だから




どうか、、






サナだけは、、





幸せになってね。


















そんなことを思いながら意識を手放した。







目を覚ますと、、



なんだろうここ、、、、




病院、、、?







あなた
え、、
ジヒョ
ジヒョ
あ!やっと起きた、、あなたの下の名前!大丈夫、、!?
あなた
なんでジヒョがここに??
ジヒョ
ジヒョ
なんでって、こっちも聞きたいわよ!
ジヒョ
ジヒョ
公園の当たり散歩してたら人が倒れてるって騒ぎになってて、、
あなた
え、、
ジヒョ
ジヒョ
それがあなたの下の名前だったから救急車呼んだの。
あなた
そっか、、、ありがとう。



ジヒョ
ジヒョ
でも、あなたの下の名前が倒れるなんて、、なにかあった、、?
あなた
べつに、、?
ジヒョ
ジヒョ
嘘じゃん。あなたの下の名前のことだし、サナと何かあったの??
あなた
、、、ジヒョには何でもお見通しだね、、、
ジヒョ
ジヒョ
あなたの下の名前とは10年間友達なんだら当たり前じゃん?
あなた
そうだよね、、、分かったよ、、教える、、。














ジヒョに今までのことを伝えた。




心臓の病気にかかったこと、


もう長くはないこと、


サナを幸せにできないことを思い知らされて


別れることにしたこと。







全ての話をジヒョに伝えた。




ジヒョは私が話している間黙って話を聞いてくれた。






私が話終えると
ジヒョ
ジヒョ
そっか、、、


ただそんな一言を言ってくれた。


ジヒョだってびっくりしてるはずなのに、、、



顔は私の余命がもう少しということを伝えた時



泣きそうな顔をしていたけど、、



私を安心させるために、優しいジヒョのことだ、、。


きっと何とか平然を取り繕って話してくれたんだろう。
あなた
うん。
ジヒョ
ジヒョ
あなたの下の名前が、あと少ししか生きられないのも辛いけど、、、
 


ジヒョ
ジヒョ
あなたの下の名前が幸せにその残りの期間を過ごせないのがもっと辛い。



やっぱりどこまでも私の親友は優しい。


ジヒョ
ジヒョ
本当に、、いいの、、?




でもね、、ジヒョ、、



これ以上サナといる方が、、きっと私にとっては、、

















辛いんだ。













あなた
うん。

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