📍図書館
私はまたあの席に座る
そして、初めて出会ったときのことを思い出す
こんなに泣くはずなかったのにな、、
そして私は二人で使っていたノートを見返す
最後、看護師から渡されたものだ
" ペットボトル拾ってくれた人? "
そこから始まっていた
...
ジミンがどんな些細なことでもノートに書いて、あまりスマホが乗り気じゃなかった理由って、
私たちの記憶を残すためだったのかな
私はノートの最後のページに手紙の返事を書いた
ジミンへ
あなたと出会えて私は幸せでした
つまらなかった日常に突如現れた光。
それがあなたでした。
あなたと一緒にいた時間は一生忘れることの出来ない宝物です
私、お友達がたくさんできて毎日楽しい!
ジミンのおかげだよ
お話しすることの楽しさを私に教えてくれてありがとう
わたしのこといつまでも見守っててね
大好きです
ずっとずっと大好きです
あなた
私は書き終わるとノートを閉じ席を立つ
と、その時、
バンッ
本を落としてしまった
すると、
隣に座っていた男の子が拾ってくれた
その男の子は、どこかジミンに似てる気がした
END
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。