第43話

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2025/11/27 13:09 更新
ジヒョオンニの言葉が胸に落ちて


私は少し俯いたまま黙り込んだ


その沈黙を破ったのはサナだった
サナ
サナ
なぁ、あなた
サナ
サナ
あなたはこのままでええの?

まっすぐな問いに、胸の奥がじんと痛む
サナ
サナ
今の関係が“悪い”って言ってるわけではないんよ
サナ
サナ
名前がついてないまま優しくされるのってさ不安な時もあるんやないかなって
あなた
…っ

ジヒョもゆっくり頷きながら続ける
ジヒョ
ジヒョ
私たちから見たら、ふたりってもう特別に見えるの
ジヒョ
ジヒョ
だからあなたが、自分の気持ちをちゃんと見てるか…
ジヒョ
ジヒョ
それだけ少し気になったの

責めるでもなく


ただ心をそっと覗くみたいな声だった
あなた
…今の距離が嫌なわけじゃないんだ
あなた
あったかいし、安心するし
あなた
落ち着く…
あなた
だからこそ…余計に怖い

指先が少し震える
あなた
また離れちゃうかもしれないって思うと…
あなた
何か言うのも、動くのも、踏み出せなくなるというか…

言いながら、自分でも情けないと思うのに


それでも胸の奥からにじみ出てくる
あなた
曖昧なのは不安だけど…
でも、言葉にした事でこの関係が壊れるのはもっと怖い

私の言葉が途切れると


サナが、一度だけ深呼吸してから言った
サナ
サナ
無理に動いた方がいいなんて言わへん
あなた
うん、わかってる

サナがそっと笑う
サナ
サナ
ただね…
サナ
サナ
言えないままでいると、ナヨンオンニだってあなたがどう思ってるのか分からないと思うねん
サナ
サナ
それってさあなたも感じてるようにナヨンオンニだってすごく怖いんやないかな
あなた
オンニも…?

思わず顔を上げると


サナは目を細めて微笑んだ
サナ
サナ
だって見てたら分かるやん
サナ
サナ
オンニ、あなたのこと…
サナ
サナ
手放す気ないんやなって

胸の奥が、ふっと熱くなる


ジヒョがゆっくりと私の前に身を寄せた
ジヒョ
ジヒョ
あなた
ジヒョ
ジヒョ
“言わなきゃ壊れない”わけじゃないし
ジヒョ
ジヒョ
だからと言って“言ったら壊れる”とも限らない

静かで落ち着いた声が


そのまま心に染み込んでいく
ジヒョ
ジヒョ
大事なのは…
ジヒョ
ジヒョ
あなたがオンニとどうありたいかだと思うよ

ジヒョオンニの言葉が静かに胸に落ちて


私は小さく頷いた


サナがほっとしたように笑う
サナ
サナ
答えを急ぐ必要は無いねん
サナ
サナ
ただあなたの気持ち、オンニにちょっとだけでも伝えてあげて?
あなた
うん
あなた
全部じゃなくても、ちゃんと伝えてみる
あなた
オンニにはちゃんと言いたいから…

言葉にした瞬間


サナとジヒョオンニがそっと微笑んだ


それだけで、少しだけ前に進めた気がした

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