ジヒョオンニの言葉が胸に落ちて
私は少し俯いたまま黙り込んだ
その沈黙を破ったのはサナだった
まっすぐな問いに、胸の奥がじんと痛む
ジヒョもゆっくり頷きながら続ける
責めるでもなく
ただ心をそっと覗くみたいな声だった
指先が少し震える
言いながら、自分でも情けないと思うのに
それでも胸の奥からにじみ出てくる
私の言葉が途切れると
サナが、一度だけ深呼吸してから言った
サナがそっと笑う
思わず顔を上げると
サナは目を細めて微笑んだ
胸の奥が、ふっと熱くなる
ジヒョがゆっくりと私の前に身を寄せた
静かで落ち着いた声が
そのまま心に染み込んでいく
ジヒョオンニの言葉が静かに胸に落ちて
私は小さく頷いた
サナがほっとしたように笑う
言葉にした瞬間
サナとジヒョオンニがそっと微笑んだ
それだけで、少しだけ前に進めた気がした













編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。